01 咄嗟のことだった。
そーちゃんとかななと手を繋いで、歩いて帰った。
自分でも何してるんだろって思った
でも、なんか胸のあたりがあったけーかんじした
そーちゃんも笑ってたし
かななも笑ってた
優しい風が吹いた
ただそれだけ
でも嬉しかった。
そーちゃんは俺が野菜を残すと
「環くん!好き嫌いせずに食べないと、作ってくださった方に失礼だよ!」
っていう
かななは俺が野菜を残すと
「食べれないかぁ…そっか…じゃあ1つだけがんばろっ!あとは私食べるから!でも、次は2つ食べれるようになろうね!」
っていう
そーちゃんは俺が夜更かしすると
「明日は大事な仕事がある日だろ!?ちゃんと寝ないと、撮影中にあくびがでちゃうよ!」
っていう
かななは俺が夜更かしすると
「大丈夫?眠れない……?ホットミルク飲む?そしたらちゃんと布団で寝ようね?明日早いから疲れちゃうよ?」
っていう
そーちゃんは俺が宿題しなかったら
「ちゃんと宿題しないと!学校との約束だろ!?」
っていう
かななは俺が宿題しなかったら
何も言わない
そーちゃんは俺が寝坊しなかったら
「環くん、おはよう!今日は一人で起きれたんだね!すごいじゃないか!」
っていう
かななは俺が寝坊しなかったら
「環くんおはようございます!ちゃんと起きれてえらいですね!次も頑張りましょう!」
っていう
もし俺が普通の家に生まれて……
母さんと父さんがいたら……
こんな感じなのかな…?
*4*5*
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