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「心ちゃん、来年からは23日にお祝いしようね。」

「っ!?24日でいいの!!!!!」

「え?」

こんな寂しい思いをするのは私だけで十分だって…
そう思った。

1年ごとに交互にお祝いしよう
なんて考えもあっただろうに……。

どうせ今年はどっちだったけ?
去年はあっちだっただとか

そうなるのが目に見えてたし……。

行事は固定するのが一番楽だ。

それに私は末っ子だし

お兄と一緒で構わないって
思ってた。

でも、心のどこかでは
すごく寂しくて……。

でも4月23日と
テレビやラジオが伝え
カレンダーや携帯に表示されているだけで

なんら変わらない普通の日なのに

私が生まれた日だっていうだけで
特別感が生まれるのはどうなんだろう……

そう考えていた。

誕生日って何をする日なんだろうか?

ケーキを食べる日?

おいしいごはんを食べる日?

それなら、毎日ごはんはおいしいし
ケーキだって、たまにおやつで食べる。

一体、何をどうする日なのだろうか?

だから戸惑った……。

みんなが23日に
お祝いをしようって言ったこと。

別に24日でも
私はこの世に生まれて息をしていたのだから

23日でなくても構わないのだ。

いつからだろうか……。
本当はちゃんと23日におめでとうってお祝いされたいはずなのに

こんな醜い感情で
自分をごまかし始めていたのは……。

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「…素直じゃないな、私……。可愛くない……。」

浴室の高い天井を見上げながら
心は、のぼせない程度に
お湯に浸かった。

お風呂から上がると
バタバタと走る一成に出会った。

「カズくんめちゃ走るじゃん。なんかあったのこんな時間に。」

「っ!ここぴっ!なんでもないよん☆」

「そ、そう?……こけないようにね?」

「ありがトンガー!」

「と、トンガ!?」

二階でもなにやらドタドタと走り回る音が聞こえ
「こんな時間に騒いだら、左京さんに怒られちゃうよ……。」
と心は心配をした。

その数分後に
今までに見たこともない競歩で廊下を歩く左京を目撃した心は

「あ、心配いらないか……。」

とボソっと話した。

そのまま談話室まで行こうとした心を
見つけた至は
急いで、103号室へ連れ込んだ。

「っ……っはぁー……!心!!!生放送すんぞ!」

「え!?なんで!?」

「いいからっ!!!!!」




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