02


「……ふぅ……ごちそうさまでした。」

「ぅい。…んじゃ、部屋行くぞ。」

「へい。」

「可愛く返事しろよ。」

「はいですわ。」

「きっも!」

「失礼な!」

ひょいっと、心を抱き上げ、買い物袋も持った万里は
心の部屋に向かった。

「ほい、到着。」

万里は優しく、ベッドに降ろした。

「…次回からお米様抱っこにして…ハズカシイ…。」

「は?姫抱くのにお姫様抱っこしねぇ王子がどこにいんだよ、ハゲ。」

「はげてませーん。てか、自分の事自分で王子とか恥ずかしくなくて??」

「お前が姫なら俺は王子。」

「……恥ずかしい事よくへーきにペラペラ言えるよね//////」

「本当の事だし?」

「もぉおおー!!!//////」

恥ずかしそうに布団に潜り込んだ心は、枕横にある
クマのぬいぐるみを、ギュンッ!と抱きしめた。

「薬は飲まねぇの?」

「飲まない…慣れたらやだから。」

「ふーん。腰は?」

「痛い。」

「そのクマより俺の方が仕事すんぞ?」

「ん???」

「お邪魔しまーす。」

「ちょ!!!」

万里はモゾモゾと布団の中に入った。

「お邪魔なら出てけよぉ!」

「…本当に出て行ってもいい??」

「………ごめんなさい。」

「そーやって、最初っから素直になっとけ。」

向かい合うようにして抱きしめると
万里は優しく心の腰を撫で始めた。

「いつもここ痛ぇの?」

「うん……。頭痛はいつもないの。腰とお腹と胸が痛い。」

「…まて、腹と腰はわかる。ねーちゃんもいてぇって言ってたし……。胸ってなんだ!?」

「なんかね、張る。」

「張る!?」

「洗濯板を鉄パイプで殴ってるくらい痛い。」

「よくわかんねぇけど、なんか痛そうってのはわかった……。」

「ついでに、このくまさんも苦しいって言ってる。」

「つまみ出せ。」

「やだ、この子も一緒。だいしゅきホールド。」

「苦しそうじゃん。」

「万里さんが少し力弱めればいいじゃん。」

「やなこった。」

「いじわる。」

「……いじわるじゃねぇよ馬鹿。俺がどれだけ心配してるかわかってんの?」

「……ごめんなさい。」

「んな、死にそうな顔していてぇいてぇしか言わねぇで……。飯も食わねぇし。そこが一番の心配ポイントなんだけど。」

「私、どんだけ食べると思われてるの?」

「制限なかったら、米10キロくらい食いそう。」

「食べれるけど……。」

「…1週間、頑張ろうな?俺も頑張るから……。」

「万里さんは何頑張るの…?」

「お前が痛いっていうなら、そばにいるし、茶だって淹れる。……我慢もする。」

「最後のが一番の本音でしょ?」

「馬鹿。全部本音だ。」

「万里さん、心の事めっちゃ好きでしょ?」

「は?好きじゃねぇよ。大好きだよ。」

「……茅ヶ崎心。本日命日。墓立てまーす。」

「死ぬなよ。」

「…幸せ、ありがとう。」

「おう。」

「月1でこんなに甘やかされるなら…女の子の日も悪くないかもしれん…。」

「いつもデロデロに甘やかしてるだろ。」

「そうだっけ???」

「……ハァ…、お前、終わったら覚えてろよ?」

「………うちのお兄、記憶を消す魔法使えるっていってt…。」

「このまま犯すぞ。」

「ごめんなさい。」

「…ふっ……。ばーか。お前の事は…ちゃんと大切にするから……。」

「……はい……っ。」

万里が心の頭を撫でると、そのまま寝てしまったようで
それを見た万里もスヤスヤと寝てしまった。

2人が起きたのは
夕飯時だったとか。

「……寝すぎた。」

「俺も……。」





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