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「とりあえず、九十九つくもくんに連絡してみるよ」

「わかった。じゃあ私は友達に連絡入れるね」

優子ゆうこも、いきなり赤の他人がフユちゃん探しに参加してきたらびっくりするだろうと思ってのことだ。きっと今も優子は不安になりながらもフユちゃんを探している。探偵が仲間に加わったことを伝えて、少しは安心させたいという気持ちもあった。

「了解!じゃあそっちは任せるね」

「うん!」

優子に電話をかけると、1コールもしない間に出た。事情を説明したところ、「人手が増えるのは有難い」と二つ返事で了承してくれた。

「探偵さんにも後でお礼しなきゃね」

「そうだけど、まずはフユちゃんを見つけてからだよ」

「ううん、もし見つからなくても、手伝おうって思ってくれたこと自体に感謝してるから…。もちろん、名前にもね?」

「縁起でもないこと言わないの!あと、私はお礼とかいいから…。困ってる親友助けるのは当然でしょ?」

「名前…。本当にありがとう…」

心なしか、最後の方は泣くのを堪えていたように聞こえた。そんな話をしていたところで、杉浦くんが電話を切る様子が見えたので、「ううん、また後でね」と言ってこちらも電話を切った。

「九十九くん、すぐ探してくれるって」

「うん…ありがとう」

「大したことないよ!それより、友達の方は?大丈夫そうだった?」

「人手が多くなるのは助かるって喜んでた。でも…やっぱり精神的に結構辛そうだった」

「そりゃそうだよね〜…。早く見つけないと、だね」

そう言うと彼はまたスマホを取り出した。

「これは九十九くんの案なんだけどさ、彼がドローンでフユちゃんを探してる間に、ユッターでそれっぽい呟きを探してみるのはどう?」

「ユッターで?」

「そ!通行人一人一人に声かけるより効率的だし…あまり考えたくないことだけど、もし事故に遭ったりしてたら情報が出てきそうじゃない?」

その手があったか、と思った。比較的冷静に対処していると思ったが、やはり私も気が動転していたらしい。

「それに、九十九くんならシステムに侵入できるから、関係ある呟きも探しやすくなるんだ」

…ん?今さらっととんでもないことを言わなかったか?
どういうことか聞こうとした瞬間に、彼のスマホに着信があったため詳細は聞けずに終わってしまった。