ナオトとタケミチの親戚
ナオトと#名前#が出会ったのはタケミチを介してだった。タケミチの親戚という女の子はどこかふわふわした雰囲気をしているものの、歳上であるタケミチの手綱を握るなどしっかりした少女だった。
従兄弟では無いが、近所に住んでるということもあって交流は多かったようで、タケミチは実の妹のように可愛がっているらしい。
そんな少女がタケミチの彼女であるヒナと出会うのは必然であり、また妹にも憧れがあったヒナに気に入られるのも時間の問題であった。そしてそんな少女を自分の弟と引き合わせようとする動きがあったのもまた、ヒナの性質を考えれば無理からぬことであった。
初めて出会ったとき、#名前#はまだ小学生だった。姉の彼氏に手を引かれてやって来た赤色のランドセルを背負った女の子。自分とひとつしか変わらないという彼女とぎこちなく挨拶を交わして、あどけない微笑を見せた女の子に、ナオトの胸はギュッと縮こまったのだった。
「……なおくん」
「#名前#、ここに居たんですね」