Jojo
空条
「まかして、ママは私たちが守るから」
「不審者しすべし、慈悲はない」
小さい体に似つかわしくない、物騒な得物を片手に持った幼女二人が胸を張る。
空条とその幼馴染である である。
二人は今年六歳になり、は承太郎とは両手ほど年の離れた妹で、 は空条家の近所に住む、のマブダチだ。幼馴染のはホリィに第二の娘のように可愛がられており、度々空条家に泊まりに来ていることもあり、承太郎にとって第二の妹と呼んでも過言ではない。
そんな二人は現在、エジプトに向かう兄や祖父一行の前に並んで立っていた。
「……おい、なんだそりゃ」
「えもの! これでママを狙う悪い人、ぜーんぶやっつけるのだ!」
「しすべし、しすべし! 悪党しすべし!」
「 に至っては殺意が増し増しじゃな」
「とうしゃひ三割増し」
「一体どこでそんな言葉覚えてきたんだ、テメーは」
承太郎の股下ほどの背丈しかない二人が持っているのは、やけに使い込まれたような味のある鉄パイプである。一体どこから持ってきたのか、先端はややひしゃげ、釘のような鋭利なものが数本刺さっている。幼い子供が持つにはあまりにも物騒な代物だ。
しかし、幼女二人の決意は固かった。
「おにーちゃんたちの留守は私たちが守る! どーんとおまかせになって!」
「しかりしかり。ホリィママにふらちなことをなそうとする不徳の輩、全員成敗する」
二人の面持ちは幼くとも何か決意した戦士の顔であった。若干お嬢様口調になりかけている とやたら物騒な の口調は二人がホリィとよく見ている昼ドラの影響である。閑話休題。
「じーじ、気をつけてね。私のおまもり、肌身はなさず持っておくんでしてよ!」
「ごぶうんを!」
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