親子喧嘩

「もう!パパのけち!!」
「ケチで結構」
「むぅぅ、減らず口!」
「それは雪もでしょう」
「ち、ちがうもん!」

 仁王立ちで父の前に立ち、かれこれ三十分。両者一向に譲らず、話し合いという名の一方的な雪の攻撃は難航していた。
 事の発端は、また今日も父が旧友と夜に出かけると聞いた時のこと。友達と遊ぶことはとても楽しいし、嬉しい時間でもあるため、別にそこに関して疑問はない。なんなら父に旧友がいて安心もしているし、父と親しい仲になってくれたあの隊長さんには感謝している。自身のことも可愛がってくれるし。しかし、それとこれとは別問題。今日はただの呑みではない。父曰く大人の遊び、らしい。……そんなの気にならないわけがない。

「パパばっかりずるい!私も行きたい!」
「雪にはまだ早いです」
「早くないもん!もう私だって、」
「まだおこちゃまでしょう」
「なっ!!」

 わなわなと体を震わせる雪の頬はボルテージを上げるように赤くなっていく。対照的に、目の前に胡坐をかいた父は、いつも通りに煙草をくわえながら競馬新聞を読んでいて。そのあっけらかんとした様子に、雪は自身の決死の願いをないがしろにされている気がして、沸々と怒りが湧いてくる。

「……パパなんか、嫌いー!」
「っ、」

 ぐっとこぶしを握り、このもやもやを発散したいがために思ってもいない言葉を発してしまう。なかなか反応が返ってこないことにはっとして、こぶしと同時に瞑っていた目を開けて目の前の人物を見る。そこにいたのは、少しだけ目を見開き、……少しだけ悲しそうな顔をした父がいた。

「、あ、」
「そうですか。」
「ぁいや、ほんとは、」

 嫌いなんかじゃ……その言葉は、すでに煙草を消して立ち上がった父には聞こえていなかった。机の上においてある空き缶と灰皿を雑に持ち上げてキッチンに向かった父を追いかけられるほど雪に度胸はなかった。

「じゃ。おやすみなさい」
「、ぱ、」

 

「おまた〜あれ?雪ちゃんは?」
「寝てます。さっさと行きましょう」
「ふーん。挨拶しようと思ったのに〜」
「必要ないです。今日はどこですか」


「ほんと器用じゃないね〜ぬらりひょんじゃなくて天邪鬼なんじゃない?」
「ふざけたこと言ってるともう行きませんよ」
「ごめんごめん!さっ!行こ行こ!」

「パパ、悲しそうな顔してた……」


「で、でも、パパだって私の話聞いてくれなかったし、」

「ん〜もう!やっぱりパパなんて知らない!」


「おはよ〜」
「はよ。……なんか機嫌悪くね?」
「聞いてよ!佐野くん、豆ちゃん!パパったらひどいんだ!」栄養失調3-7日で昏睡

1.2日目は落ち込み友人が対処、授業は正常に受ける
3日目まで断食、料理は雪が作っているため、父は外食。
4日以降幻覚で不眠、晴明に相談
7日目体育 倒れる
9日目目覚める

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