12.変わらずにはいられない
「この武器は扱いづらい」
「慣れてよ、大伯父さんが使えそうなのそれしか無かったから」
ざくりと首を撥ねれば灰となって消え去る。最後の一体をしまつすた二人は息切れしてその場に座り込んだ。
身を守れるようにと恋から渡された剣。体にしっくり来なくて何度か敵の刃に圧されそうになった。恋はハンター協会の中では上位に位置する実力者だとか。そんな彼に鍛えてもらってるが付いて行けるかな。
「今日のレベルE狩りは普通のヴァンパイアも関わってたから面倒だった」
「あぁ、血のドラッグだったか」
ハンター協会とはリストに載った凶悪なヴァンパイアを狩る特別な技能を持った人間の集団。その先祖はヴァンパイアの始祖を喰らって強靭な肉体を手に入れた。
彼らが扱う対ヴァンパイア武器はその始祖の心臓から作られ、ヴァンパイアのみに真価を発揮するのだ。
数多くある武器の一つを李土は協会から恋を経由して渡される。その厄介な身の上な分、自分で何とかしろと。
「レベルEもドラッグも増えてきたから嫌な予感がする・・・」
"血のドラッグ"___。何が原料かはまだわかっていないが、服用した者はヴァンパイアも人間も問わず超人的な能力を手にする。だが、ドラッグといわれるだけに。
狂う者が多い、そうして引き起こされる凶悪なか事件が度々発生していた。
「大伯父さん。俺から教えられるのは実践のみだ。きっと大伯父さんが傷つくこともあるかもしれない、良いの」
「守られるだけは嫌だ。ましてや、お前たちだけに戦わせるなんて・・・僕は独りじゃないんだろう?」
『大伯父様には伯父様と私と恋がいる』と、愛が言った言葉。すごく嬉しかったんだよ。
「・・・そうだね」