「……僕がそんなこと、やると思っているのか」
不快な顔をして苛立たしげに、名前は向かいの男にそう告げる。
呼び出されて何の事かと思いきや雑用を命じられたんだ。
「名前よ、お前は俺の部下だ…部下が上司を手伝うのは当たり前の事だろうが」
「ほう……僕がリヴァイのことなんか…「さんを付けろ」い"っ!!!」
(あっぶな…!)
なんとか痛みを堪えて出かかった言葉を飲み込む。この人の場合はなんだかんだ理由をつけて、暴力を振るってくるんだよ。
絶対に今の声に出せば「うるせぇ」とか言いながら、蹴りをいれてくるはずだ。
しかし、普通人の顎にアッパーを喰らわすか?
外れたらどうするつもりだよ。チビ。