そんなこんなで、とりあえずの話をさらりと聞いてから、竜崎が、では、と立ち上がった。
「キラでないということを確認するため、皆さんと個別にお話します。一人ずつ別室にいらしてください」
キラではないという確認。そうか、警察関係者もキラだって疑われてるのか。なんだか辛い事件だ。
ちらりと竜崎の方を見ると、別室に消えていく後ろ姿が見えた。なんだあの猫背。きっと背は高いだろうに勿体ない。そんなどうでも良いことを考えていると、そわそわした松田が話しかけてきた。
「もふこちゃん、本当にアイツの推薦なの?」
「うーん、私も信じてない」
「おれは信じてるよ!」
「えーなんでまた」
「なんでって…もふこちゃんって勘とか凄いじゃないか」
なんじゃそりゃ、と精一杯呆れた顔を見せてやる。しかし松田は大して気にしてなさそうで、自信満々といった表情。なんだかなぁなんてことを思っている内に、面接が終わった刑事さんが出てきて、次の人が入って行く。一人五分もかかっていない。面接にしては驚くべきスピード。
「そう言えば…竜崎、僕らに会う時なんかは凄く慎重だったのに、もふこちゃんにはあっさり会ったなぁ。やっぱり天才は違うね」
「ね、竜崎さんて天才肌って感じ全開だよ」
「違うよ、もふこちゃんが」
「私?いやいや、それはない。松田の方がよっぽど天才だよ。自覚した方が良い」
そのまま久しぶりの再会を果たした松田と、きゃっきゃと話をしていると(何回か局長に咎められたけど)、松田が竜崎に呼ばれて別室に入ってしまった。
もしかして私、まさかの大トリ、というやつだろう。怖すぎる。