愛をつくる


「たまにはこことか寄ってみないか?」

買い物帰りに荷物を持つ手を引かれた。そして新開君が指で指し示す場所はガヤガヤと賑わっていそうなゲームセンターだった。それに少し口角を上げてしまったのは自分自信で気付いていた。








「っ、…なまえさん強ぇな…」

ポカンとする新開君の前で銃を下げた私。目の前の画面には上位ランクに名を連ねた私のニックネームが点滅していた。

「ふふ、これくらいはね」

得意げに言うと、"俺も昔はもう少し上手かったんだけどなぁ…"と少し悔し紛れの言葉が返ってきた。珍しい新開君に優越感を覚える。

「じゃ、次はコレで勝負しようぜ」
「あ、悪いけど湾岸ミッドナイ◯もそれなりにいけるからね」
「あぁ、俺も最速の男だかな。負けねぇぞ」

隣同士に座り、椅子の位置を調整する。そして、100円を入れると独特の音楽に包まれて始まるゲーム。アクセルベタ踏みで走り出すストレート、僅かにブレーキをかけて曲がるカーブ……そう、新開君に10数秒の差をつけてゴールした。

「…惜しいな」
「ふふ、伊達に経験があるわけじゃないから」
「まさかなまえさんがここまで上手いとは思わなかったな」

うーん…と口ごもる新開君にとりあえずこれで帰ろうと促した。が、ビクともしない新開君に顔を傾げた。

「なまえさん、もう一回勝負しようぜ」
「えー…」
「ほら、"負けたらなんでも言う事聞く"っていう条件だ」
「へぇ、そう…じゃ高いの奢らせるからね」
「さすがなまえさん、そうこなくちゃ。財布の準備は出来てるぜ?」
「何よ、奢る気満々じゃない」

笑いながらレーシングゲームの椅子に座りなおした。そして隣に座る新開君はどこから取り出したのかパワーバーをかじった。いきなりお腹が減ったのだろうか?その姿に疑問を持ちながら先程と同じ様に100円を入れ始まるゲーム。

「二度目は負けねぇから」

ウインクと手で銃を作りバキュンと私を撃つ新開君。それに、一瞬気を取られたのはやはりその姿が似合うからだろうか。それに笑いで返してハンドルを握りしめた。





「…うそ…」
「よし、俺の勝ちだ」

新開君は唖然とする私の手を取って歩き出した。そして鼻歌歌い出しそうな新開君の背中に呟いた。
そう、結果は私の敗北だ。最後のコーナーからの立ち上がりストレートで一気に抜かれてしまった。

「約束覚えてるよな?」
「まさか…そのためだけに今まで負けてたんじゃないでしょうね?」
「…。それはなまえさんの考え過ぎだな」

間のある答えに、思いっきり背中を叩くと"痛ぇ!確証ないだろ?"と言いながら私を宥める新開君に腹を立てた。






帰り道新開君に"なんでも"の中身を聞くが、それは今から考えるんだと返される。
あーもう…期間限定のお菓子大量買いしてもらおうとしたのに…私の可愛いおねだりも儚く散ってしまったじゃない。はぁ…とため息をつきながら楽しそうなオーラを放つ新開君に引きずられてアパートに帰宅した。





そして、"なんでも"の要求は夜にきた。

「いーや!!!」
「なんでも、だろ?」
「それは入らないです」
「いや、入る」

タオルを巻いて狭い風呂場で言い合うのは私達しか居ない。
"とりあえず一緒に風呂入ろうぜ"と言う新開君に、そんな条件ならまぁ妥当かなと思っていた。しかしそれではなかったのだ。

「な、何で毛…」
「勝ったの俺だからな」
「それ以外にしよ?あのほら、新開君食べたがってたお菓子買うし、…あ、来週の夕飯全部新開君の好きなものに、するから」
「あぁ、それも捨てがてぇな」

私の言葉に間髪入れずに答えてくる新開君。その手には剃刀が握られている。そう、腰にタオル巻いた裸の新開君の要求は"アンダーヘヤーを全部剃らせてくれ"だった。まさかの新開君の変態な要求にさすがに泣きたくなる。

「やだ…その恥ずかしいし…無理だよ」
「っ、ヨーロッパだと無いのが普通だぜ?」
「ここ日本だから!!」

ジリジリと股に近づいてくる手首を掴むと"動くと危ないぞ"と恐ろしい言葉が聞こえてくる。風呂の淵に座らされ、足元に新開君がしゃがみこんでいるという膠着状態。
その中で私の脚を撫で回しながら私を説得しようとする新開君。

「ぅ〜……っ少しだけ、その面積狭くするなら…」
「あぁ、俺が勝ちだったからな」

不敵に笑いながら、ゆっくり脚を開かされる。考えてみればこんな風呂場の電気が点いているのにこんな格好…。思わず脚を閉じようとしたのに新開君の手によって封じられる。そして、ボディソープを手にとって、毛の生えてる部分に塗りたくってくる。洗うかの様にヌルヌルと下の毛に擦り付けてくる新開君。

「…っ」

風呂場の淵を握る手に力が入る。新開君の目線は私のアンダーヘヤーだ。ジョリジョリと僅かに音を立てながら丁寧に周りの方から毛を剃っていく。

「うぅ…なにか落ち着かない…」
「そうかぁ?快適かもしれねぇぞ」

好き勝手言ってと投げやりに返しながら、新開君の手つきを見守る。徐々に狭くなるアンダーヘヤーを見ながらため息しか出てこなかった。

「、なまえさんもっと脚を開けるだろ?」
「っ…」

オズオズと脚を開いて新開君に晒した。白い泡の中優しくなぞられると、愛撫のように感じてしまう。そんな、事実が嫌で息が漏れそうな口を固く閉じた。新開君は先程の続きの様にアンダーヘヤーにボディソープを手で塗りつけてきて、敏感な突起を掠めた瞬間だった。

「ひゃっ…」
「あぁ、なまえさんさっきからここ勃起してたよな、悪かった。でも今剃るのに忙しいからベットまで我慢な」
「っ!」

素直に謝る新開君に余計に恥ずかしくさせられる。我慢って何よ…!人を欲求不満の様に言って…!悔しくて、言葉に詰まる。
そして新開君の目の前では私のアンダーヘヤーの面積が徐々に狭くなっていった。

「……ほら、ハート型だ。これなら悪く無いだろ?」
「…まぁ、まだこれなら…許す」

ご丁寧にハート型にしてくれた新開君。許容範囲だったので少しホッとした、その時だった。
気が緩んだ私の所為なのか、手を退かそうとした新開君の指が敏感な突起を掠ってしまい、身体が震えた。

「ぁっ…」

"ジョリ…"

僅かに剃刀によって毛が剃られた。そうアホな新開君がハート型に整えた真ん中の毛を。

「…」
「…」
「おめさん敏感すぎるな」
「っ、私の所為じゃないから…!」
「…これじゃ、何だかハートの真ん中割れて嫌だな」
「は?」
「俺となまえさんとのハートが割れたみたいだろ?」
「いや、そうは思いませんが」

間合いを詰めてくる新開君から逃げようと風呂場のドアに擦り寄る。程よく冷たいドアは私の身体の熱さを物語る様だった。ぁ、逃げられない…、ガタンと音を立てるドアに追い詰められた。胸元のタオルをギュッと握りしめた。

「…あの、大体新開君の考える事はわかる」
「なら観念するんだななまえさん」
「〜…ッ」

狭い風呂場の床にしゃがみこまされて、背中をドアに預けた。そして再度脚を開く様に膝を立てた。

「割れたハートはせつねぇからな」
「バカでしょ新開君…」

ヌリヌリとボディソープを塗られ、白い泡まみれの股に新開君が剃刀をもって手を近づける。もう新開君の考えはお見通しだった。
一応可愛く整えられたハート型のアンダーヘヤーも一気に剃られていく…。刃の当たる感覚が独特で、ゾクゾクとした感覚が身体を駆け抜けていく。剃られる度に肌が見えていく…は、恥ずかしい…!何でさっき許可しちゃったんだろう…不恰好なハート型で良いと言い切ればよかった…悔やんでも悔やみきれ無い。

「ぁっ…」
「もっと脚広げねぇとこの辺剃れねぇ」
「っつ…」

片手で押さえつけられながら、脚を更に開かされ丁寧にヒダの付近を剃られていく。新開君のどこか熱い目線が突き刺さるみたいでただ毛を剃られているだけなのに身体が熱くなってきてしまう。現に膨らんでいる突起には刺激はないのに、膨らんだままだった。

「よし良い子だ、ほらこんなにツルツルだ」

私歳上です。
なんて言葉すら出てこない。うっとりしながら見つめ撫でるその先は私の毛が剃られてしまった股にだった。濡れた床にしゃがみこんだ私の脚を手で割り入ってくる。

「なぁ、なまえさん聞きたかったんだけど、剃られてる時興奮してたよな?」
「ぁ…っ」
「ほら少し触っただけでこんなにヌルつく、お湯じゃこうはいかないだろ?」
「してない…からっ…」

秘部をサッと撫でた新開の指は光っていた。指の間に僅かに糸をひく理由は知っていた。堪らず手で秘部を隠そうと無毛になった股を隠す。

「あぁ、隠すなよなまえさん」
「だ、だって…」

手を退かれて満足そうにツルツルになった股を撫でられる。単に撫でられてるだけなのに、敏感な部分は触られていないのに…熱いものは止められなかった。チュッと音を立てて、毛を剃った肌にキスを落とす新開君にビクッと身体を震わせた。

「…っ」
「なまえさんのさっきから痛ぇくらい顔出してるな」

"ここ"と敏感な突起を軽く叩くようにして指摘される。毛がない割れ目から顔を出した突起は充血し今や遅しと刺激を待っていた。

「…っぁ…」
「なまえさんこんなに勃起させたらもう隠せないな」
「バカ…っ」
「あとこんなになまえさんの中って赤かったんだな」

両手で秘部を広げたり閉じたりしながらしているだけなのに、身体が震えた。漏れそうになる声を塞ぐようにキツく唇を噛みしめる。

「なぁ、指入れて欲しいか?」

耳もとで囁かれた甘い誘惑の言葉に静かに頷いた。
- 40 -

*前次#