欲求不満
「新開君、昼だけバイトじゃないの?」
そーいや、出掛ける為にそう言ったけか。
日曜朝、差し込む日差しではなくなまえさんの声で起き出す俺。まぁこの人毎日起こしてくれるんだけどな。
それも立ったまま足で蹴るように起こしてくれる。最初は雑だなと思ってたが、それがなぜか最近は悪くない。寧ろその足を掴みたくなる衝動に時々駆られる。ああ、こりゃ本格的に欲求不満だなと感じているところだ。
欠伸をしながら起きて時間を確認するといつもより遅めの時間。
そして和風な朝ごはんなのか味噌汁の香りが漂っていた。すると美味しそうな和食がテーブルの上に並ぶ。
本当この人愛想は無いが料理の腕はしっかりある。勿論これも俺好みに美味しい。
本当拾ってくれたのがなまえさんですっげぇラッキー。お金もくれるし正直使える。
そして俺をなんだかんだ文句を言いながら性欲を満たす旅に見送ってくれる優しいなまえさんだからな。
さーて、どこ行くかな。電車に揺られ適当にそれっぽい駅で物色する。昔から女に好かれる外見なのはそれなりに自覚している。しかしこっちが真剣なのに、向こうが遊びだったりした時は非常に虚しくなった。
あー、中々いねぇな。
声かけてくんの勧誘とかカットモデルとかだしな。
フラフラと店やらなんなり見て回っていたら時間が経っていた。
「あのー…?」
声のかかった方を見ると上目遣いで見てくる派手な女。すかさず笑顔で対応する。
「どうしました?」
「今、時間大丈夫?」
「いや、これで帰るんだ」
「歩かない?」
表情だけで返すと、笑う女。それに喜んで着いて行く。所謂ラブホが立ち並ぶ区域に入る。
「…俺、金ないんだけど」
「いーよ、私払うよ」
お、ラッキー、最近ついてるわ。
派手なホテルにエスコートされ、適当な部屋に腕を回されながら入る。
香水キツイなこいつ。まぁいいか、おっぱいデカそうだし。
シャワーを一緒に浴びて手を引かれてベットに乗ると弾むスプリング。
顔を埋め胸を揉みながら、既に硬くなってる先端適当に舐める。まぁこんなもんだろう。
「なぁ1人でやってみてくんねぇ?俺それ見るの好きなんだ」
面倒くさいからそう言うと、もうと言いながら派手に股を開く女。すると俺に見せ付けるように指を入れて1人で喘いでいる。
ああ、腹減ったな早く家帰りてぇ。…違う、入れてぇの間違いだ。
ゴムをつけようとする俺。
「生で良いよ?」
誰が訳わからないやつ遊び人と生でするかっていうんだ。おめさんを大切にしたいんだとか適当に言いながら、一応立ったものを挿入する。
正常位でヤッてみたり、バックで突いてみたりするが全然イケない。緩くてイケない…はぁ、とっとと出して帰りてぇのに。ガツガツと卑猥な水音を立てながら奥を突く、頭の中に何故かなまえさんの顔がよぎった。その瞬間、やっと出せた。と襲いかかる所謂賢者タイム。
「ね、もう一回しない?」
よくこんな女と出来たな俺。崩れたメイクの顔から眼を落とし、時計を見るともう17時近い…やばいな、いつも帰る時間より断然遅い。
「悪いな。したいけど、用事あるんだ」
少し驚く女を置いて、サッサと着替えてホテルを後にする。
なまえさんにメールを送っておくことは忘れない。
・・・
「ただいまー」
アパートに入りながらこの部屋にいるだろうなまえさんに声をかける。
「おかえり」
部屋の戸を開けるとキッチンに立つエプロンをつけたなまえさんだ。さっきの女を見てからだと貧相な…爪先から顔までを気付かれないように見てしまった。
「今日の夕飯はなんだ?」
ご機嫌を伺う様に隣にいく。
「…麻婆だけど。新開君…バイト頑張った?」
お、意外とするどいな。もちろんすげぇ頑張ったと言う、かなり腰振ったからな。お陰でイク時におめさんの顔浮かぶくらいお腹ペコペコだ。
「俺、麻婆丼にしてほしい」
「はいはい」
注文通りに出てきた美味い麻婆丼をたらふく食べた。
「なまえさんデザートも欲しい」
「自分で買ってこいヒモ野郎」
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