18
前夜祭も終わり、ゾロゾロと体育館から出て行く。今日は色々あり過ぎだ。ダンスから始まって荒北、まぁあと新開か。あいつはどうにかしないといけない、突然変貌して心臓に悪すぎる。
ミサキに夜は"今日の事聞かせてもらうからね!"といわれた。え、今日の事ってどれのこと?色々あり過ぎだ。でもまぁ普通に考えてロンダードバク転だろう。
寮について遅い食事をする。慣れない寮なので、思わずキョロキョロする。皆ここで生活してるのか。
「なまえこっちー」
寮の友達がアレやコレやと世話を焼いてくれる。本当迷惑かけてごめんね。寮の友人のところに私とミサキでお邪魔して3人でワイワイ...寝るつもりだ。
皆でお風呂へ行ってキャーキャー言いながら汗を流す。もう気分は修学旅行だ。
部屋に帰って布団に入り、他の友人も部屋に来て雑談を繰り広げる。
「で、なまえはなんで今回アレやったの?去年やらなかったじゃない」
ミサキに話をふられた。
「だめだった?」
「どーゆー心境の変化かと思って」
良い笑顔で聞いてくるミサキ。荒北の事は抜いて話す事にした。
「実はさぁ、小〜中と新体操やってて、中学の頃膝痛めたのと思うように動けなかったり色々重なって、中学までと決めて辞めてきたんだよね。自分の中では踏ん切りがついていたはずだったんだけど、やっぱりついていなかったことに気付いて、まぁ吹っ切る為のステージにさせてもらったわけ。」
皆納得してくれたようだ。ミサキだけは腑に落ちきってないみたいだけど。
「そう言えば、1年次の体育のマット運動なまえ完璧だったもんね」
「まぁそれはさすがにね」
「今思えば姿勢良かったり、仕草が丁寧なんだ」
「んー丁寧かどうかはわからないけど、姿勢やらつま先のばせとかは小さい頃から言われてたからね、もう染み付いちゃった感じ」
「アレ着てたの?ますたーど?みたいなやつ」
レオタードのことか。
「着てたね〜懐かしいぃ」
「あんた水着やだ言ってたじゃん!」
「え、レオタードと水着全く違うから!面積とか普段はTシャツやら上から着てるし」
いや、一緒だってと笑われる。その他色々な質問に答えていく。そりゃ1年ちょっと黙ってたもんね。
そこから、夏休み入ったら水着買いに行こう、海かプールに行こうとなった。水泳は苦手だけど、海やプールならいいっていうね。
話はブレスレットの事になった。今日の時点でチラホラ居たもんね色変わっている人達。ここの部屋は皆赤いままだ。一人彼氏持ちだから明日交換すると言っている。
「いいなー...」
つい口走ってしまった一言。
「寧ろなんでなまえ交換してないのよ?」
「え、する相手居ないし」
「荒北君居るじゃない」
「荒北はそんなんじゃないよー、もしかしたら彼女居るかもだよ」
私の一言をきっかけに、矛先は私へ向いた。クラスTシャツのやすくんってそう言う事なんじゃないのか?
「ていうか、あんた交換頼まれてたでしょ?知ってるんだから」
「!?なんで!?」
「内山君に頼まれてたじゃん、断ってたけど」
そっちか、新開の事かと思った。
「だって、内山君頼ったの一時の事だったし、おそらくそれによる勘違いだよ」
「真面目か」
えー、意外と皆アッサリ交換するものなのか。
「ぇーじゃぁ気が向いたらするよ」
「でた、適当」
一斉に笑われる。馴染みの彼女らには、私の性格なんてバレバレだ。
そして夜が更けていった。
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