勝負下着戦争


夏休み明けての総合テストも終わり、ミサキに買い物に誘われる。

どこに付き合えば良いのか知らされず、ミサキについて来た。そう下着売り場に。
「買いたかったんだよね最近胸大きくなってきたみたいでさ!なまえは勝負下着を選んだら?」
いい笑顔でぶっこんでくるミサキ
「ブッ イヤイヤイヤイヤ、そーいうのいいよ」
「えー、少しエロいくらいがテンション上がるでしょ荒北君も」
「荒北、そこまで気にしてなさそうだけどなぁ、結局は脱ぐんだろうし」
「あんた意外とサラッと現実的なこというよね」
確かに、つられて何言ってるんだろ私も。適当に並んでいる下着を手に取る。

「これは!?安いよ?」
「...ミサキあんた楽しみ過ぎじゃない?」
笑いながら持ってきて私に渡す。広げてみると股のところがリボンになっている面積すくなめのショーツだ。
「股のとこがリボンほどけて開くから便利じゃない?荒北君は。このまま入れられるよ、外でする時にとっても便利な商品です!さらにさらに今日はこちらの商品も付けちゃいます!」
途中からテレビショッピング的な話し方になったミサキ。
「だれが履けるかこんなの、そして外でなんかしないから!」
「荒北君喜びそうだと思ったのにぃー」
手の中にあるショーツをあった所に素早く戻す。人に見られてアレが趣味かと思われたら大変だ。

ミサキは一年の時に先輩と付き合ってたからな、確かにその時そーゆー事はしてたはず。
「ミサキはどんなの履いたの?後学のため教えてくれません?」
からかわれっぱなしはしょうに合わない。
「え!?」
赤くなるミサキがカワイイ。
「えー...こんなの?かな?」
「またエロいの履いたね」
黒いティーバッグに近い下着を手に取ったミサキ。
「もー良いでしょ!若気の至りよ!」
「フフ、私どーしようかなやっぱ買おうかな」
なんだかんだで買う気になった単純な私だ。

「荒北君だったらこの辺じゃない?興奮すんじゃない?」
レースの付いたド派手な赤色のセットを持ってきた。人の彼氏を牛だと思ってやしないかミサキ。

「これは?」
次は黒いガーターベルト着きの下着を持ってきた。
「いや、カワイイかもだけどタイツとか暑いでしょ」
「あ、やっぱりなまえ近々ヤる予定なんだ?」
「...」
しまったハメられた。思わず言葉につまる。もう9月だから、もう少ししたらタイツだって履くんだ。
「いつ予定?その様子だと今週、来週って感じね」
ニヤニヤしながら聞いてくるミサキ。
「...さぁ来年の夏じゃない?」
「へぇ〜そう、海の後のなまえの状況から、荒北君めちゃくちゃ痕付けそうだから、多分あたしすぐ気付くわ。だから感想楽しみにしてるわ」
「すごいヤな分析だね...本当見過ごして」
荒北に痕つけるなって言わないと、制服が着れない。

荒北ねぇ、何色好きなんだろうか。カワイイ系?エロ系?清楚系?スポーツ系?そ、そりゃぁ少しは私で興奮してもらいたい気もしてきた。

「じゃぁ、コレは?エロくないよ、なまえが着たら何でもエロいかもだけど」
「大体下着なら何でもエロくなるでしょ下着なんだから、それはカワイイけどさぁ...」
白のレースのフリルたっぷりだ。私の趣味じゃないしなぁ。
適当に下着を漁る。
「えー...どうしようかな、と、...あ、これ」
並んであったある可愛い下着のセットを手に取る。
「あ、カワイイんじゃない?」
「そう?...じゃ買ってくる」


紙袋に入れらた下着をもってミサキの所に戻る。ミサキも他のレジに行っている様で、数分待っているとミサキが戻ってきた。
「話してたら、あたしも勝負下着買いたくなってさ」
思わず笑う。なんか気持ちは分かるかも。

とりあえず、帰りがけにミサキの家に行く。なんだかんだでミサキは頼りになるし、あと心の準備的な意味でそっちの話を聞きたくて。
「ハァ、とりあえずミサキ、私で遊びすぎ」
「だって、やっとなまえとこーいう話題出来るかと思うと楽しくて」
ケラケラ笑うミサキ。
「あーもう、そんな話せないよ。したとしても」

近くのクッションをなんとなく抱きかかえる。
「はぁ...ミサキ、あの、痛かった?」
やっぱり一番の不安はそこだ。
「...そりゃ最初はかなり慣らしてもらわないと痛いんじゃない?あたしはそんなに痛くなかったけど」
「あー人によるのかやっぱり」
クッションをぎゅーっと抱きしめながら悩む。
「言っちゃなんだけど、荒北君...」
「いや、荒北あれでも優しい...はずだから大丈夫かと思うけど」
漠然と不安だ。
「まぁ後は緊張して力入れてると入るもんも入らないし、力抜くことじゃない?」
良かった家きて、この話は人前で出来やしないわ。
「いや、絶対緊張するんだけど」
「向こうも多少なりとも知識あるでしょ信じて受け入れとけば良いんじゃない?」
「まぁそだね」
「報告まってるから」
「え、報告なんてしたくないんだけど?」



「そう、これプレゼント、ほんと安かったから」
袋から出すとお店でみた下着だった。
「だから履かないって」
股がリボンで結んであるショーツだ。
「マンネリ化した時に使ってよ、で感想聞かせて」
「ハイハイ」
私のクローゼットの奥に仕舞われた。


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