戦闘部隊
尸魂界護廷十三隊の中で最も戦闘向きの部隊…十一番隊。その十一番隊の隊舎に、何故か六番隊所属の憂の姿があった。
「…あ、藤宮三席。どうしたんすか?」
「貴方が十一番隊の隊舎なんかに来るなんて珍しいことですね」
ウロウロと何かを探しているような動作をしていた憂が気になった一角と弓親の二人は彼女に声を掛けた。
「…あら、斑目三席に綾瀬川五席…!その…やちるちゃん、いるかしら?」
「あぁ、ウチの副隊長のことだから今頃甘味処に居座ってるんじゃねーかな…」
「副隊長に何の用なんですか?」
「やちるちゃんに、作ったお菓子を渡す約束をしていたのだけれど……」
チラリ…と手に持つ小さな小包に目をやる憂。綺麗にラッピングされたそれには彼女手作りのお菓子が入っている。
「いないのなら仕方ないわ……よかったら十一番隊の皆で食べてもらえるかしら?」
「えっ…いいんすか?」
一角が確認をとると憂は優しく微笑みを浮かべ、頷いて見せた。
「やちるちゃんにはまた作り直したのをあげればいいことだから…あ、口に合わなかったら捨て置いてくれて構いませんので」
『んな勿体ねぇことはしねぇよ』
三人以外の声が聞こえた。誰の声なのか、三人とも気付いている。彼が発しているとんでもない霊圧が垂れ流し状態でいるから。
「更木隊長…お久しぶりです」
「なかなか顔見せなかったじゃねーか、憂」
「色々と忙しくて…ご無沙汰になってしまいました」
あの更木剣八と顔色変えずに話せる女隊士など早々いない。…その稀な一人が憂である。
「今度また飯作りに来い」
「更木隊長にそう言われるのは光栄です、ぜひ、近々…」
そう言って剣八に頭を下げると、憂はその場を立ち去って行った。
「隊長…藤宮三席とお知り合いなんですか?」
「ん?あぁ…たまに飯を作りに来て貰ってんだよ、あいつの作る飯はうめェからよ」
「い、意外な接点っすね……」