恋に恋する娘
「…ベポー…!!」
「ん?何だ?ラビ」
「あのね、ベポに聞きたいことがあるのっ!」
「何だい?」
「…恋って、どんなの?」
突発的なラビの発言にベポは目を丸めた。
「…いきなりどしたの?」
「…実はね、今度歌おうって思ってる曲が恋の歌なんだ!」
楽しそうにベポに話をするラビだが、その後すぐに落ち込んだ、恥ずかしげな表情を浮かべた。
「けど、私…その……」
「ん?」
「こ、恋…っとか、よく知らないから………」
かぁぁ…と顔を赤くして、照れくさそうにしているラビ。確かに彼女の歳で初恋がまだ、と言うのも珍しい話だろう。
「…だから、この歌の女の子の感情がうまく掴めなくて……」
「それならキャプテンに聞いた方がいいんじゃない?」
「……ローは、やだ」
ベポの提案にラビは首を左右に振った。
「なんで?」
「…だって……ローって爛れた恋愛しかしてきてなさそうなんだもん…」
「それは、どういう意味だ?ラビ」
「っ!!ろ、ロー…!?」
話の中心であったローがいきなり姿を現したため、ラビはぎょっと驚きを隠せなかった。
「爛れた恋愛、か。随分酷い言われようだな」
「だ、だって…ローの恋愛って普通じゃなさそうなんだもん…っ!!」
「確かに、お子様には刺激が強いかもしれねぇな」
「…っ私、お子様じゃないよ!!」
ローの自分を小馬鹿にしたような言葉に反論するラビ。彼女の反論は続いた。
「…私だって、いつかは素敵な恋するんだもん。この歌みたいな……」
今度自分が歌う予定である歌詞を目で追うラビ。好きな人のことを想えば、心が温かく、時に切なくなる……そんな恋に憧れを抱く。
「ラビにか?諦めろ、無理だ」
「っそんなの、わかんないよ!私は、信じるもん…」
いつか、こんな私でもいいって言ってくれる優しい人が…自分を迎えに来てくれることを………
「きっとその人はローよりもかっこよくて、優しくて…素敵な人なんだ…!」
「何だと?」
「あぁ、もうキャプテンもラビもその辺で……!」
恋に恋する娘そんな彼女を想う彼
(で、ベポはどんな恋をしたことがある?)
(こ、困るよ…キャプテーン…っ!)
(自分で何とかしろ、ベポ)