小さくなっちゃいました
「こいつ、テメーんとこのクルーかよ、トラファルガー!」
「悪かった、うちの奴が迷惑かけたな」
「…うぅ…頭痛い…あんな強く叩かなくていいじゃない……!」
ローに突っ捕まえられているラビ。そんな彼女にボニーは警戒しつつも話を続けた。
「…だって気になったから、つい……」
「お前も何も考えずに物事に突っ込んでいく癖やめろ、ラビ」
「何も考えてないわけじゃないよ!?この人みたいにスタイル抜群になれたらどれだけいいかと…」
「それが何も考えてねェって言ってんだ、バカ」
「うぅ…またバカ扱いする……」
ローの冷たい態度に頬を膨らますラビ。…確かにローの方が賢いのは歴然としていることなのだが。
「スタイルぅ?」
「そうっ!…だってこーんな一杯食べてるのに全然太っていないんだもん!何か秘訣とかあるのかなって思うのが普通でしょ?」
「んなもんわざわざ敵に聞くことかぁ!?」
「敵とかどうとかの前に女の子同士として聞いてるの!」
ラビにとってそのくらい重要なことなのだ。
「テメーもそんなデブじゃねェじゃねーか。精々巨乳だってことぐらい…」
「っ!」
「ほら俺が言ってる通りだろ。ラビの脂肪は全て胸に集中してるだけだ」
「〜っろ、ローの破廉恥!乙女心わかってよ、バカ…!」
ボニー、ローの言葉に顔を真っ赤にするラビ。ローに対してはほとんど八つ当たり同然である。
「テメー、巨乳が嫌なのか?」
「嫌だよっ!…だって揺れるし、重いし、肩凝るし…何より踊るときに邪魔なの!」
…胸を大きくする方法は沢山あると言うのに、逆の方法はさっぱりだなんてあんまりだ。
「手術で取ってやろうか?」
「すぐ怖いことを平気で言う…」
ローの言葉には又も否定的なラビ。…当然といえば当然なのだが。そんな二人の会話を聞いていたボニーは何か思いついたかのようににやりと笑みを浮かべた。
「何とかしてやろうか?」
「へ…」
「…やめとけラビ。厄介なことになるのが目に見えて…」
「ぜひお願いしますっ」
ローは嫌な予感がしたため制止の言葉を掛けたが既に時遅し。
次の瞬間、何が起きたのかわからないが着ていた服が段々と大きくなり、ブカブカになってしまった。…と、同時に視界に入る周りの人々が急にでかくなった。ローも然り。
「え、何…ロー急に成長期到来?」
「…バカ、逆だ。ラビが小さくなったんだよ」
「小さく…?」
「ガキになっちまったんだ、ジュエリー屋のせいでな」
「あっはっはっは!傑作だぜ!!」
ケラケラ大声で笑いだすボニー。自らが持つ能力によってラビを子供化してしまったのだった。
小さくなっちゃいました
(ペンギン、鏡)
(あいよ船長)
(ほらよく見ろ)
(………わ、わたし…小さくなっちゃったー!?うそー!?)