無防備な様子

「あー…ポカポカしてるね〜ベポ」


「ほんと、極楽だね」


「気持ちいいよね〜…ベポの毛もふわふわだし」


「ラビからいい匂いがするし」


「「最高だね〜…」」


「…何してやがる、お前等」





甲板で大の字になって寝ているラビとベポを上から見下ろすロー。
そんな彼に、ラビはヒラヒラと手を振る。





「あはは〜…ローだ」


「質問に答えろ、ラビ」


「え〜何してるかだって〜?見て分からない?お昼寝だよ、ひーるーねっ」


「キャプテンも、どう?」


「…んなとこで誰が寝るかよ」


「うわー…ローってば損してるよ〜…この気持ち良さを知らないなんて〜…」





気の抜けた声でローに話をしながら、隣で一緒に眠るベポに抱きつくラビ。柔らかいベポの体にすりすり…と頬をすり寄せている。
そしてベポはベポで彼女の体を抱き寄せ、ぎゅっと強く腕の中に包み込んだ。…そんな光景が、ローの機嫌を逆撫でした。





「…ベポ、」


「っ!あ、アイアイ、キャプテン…!!」






たった一言、ローがベポの名を呟いただけだが…ローの目がいつも以上に鋭くなっているのを見て、一瞬でラビを離し、この場から離れた。…いや、逃げた。




「え、ベポ!?どこ行っちゃうの!?」





遠くなっていくベポの背中に向かって声掛けるラビだが、結局彼は一度も振り向かなかった。






「……どうしたんだろ、ベポ…急に……」





ベポの毛皮、気持ちよかったのに…と呟く彼女を横目にローは小さくため息を零す。





「…お前、」


「なぁに?ロー」


「…無防備すぎも、問題だな」


「…?何の話?」






ローが一体何を言っているのか、よくわからなかった。




無防備な様子



(え?もうやだなーローってば!相手はベポだよ?有り得ないって!あははは…!)
(…ハッ、何なら思い知らせてやろうか?)
(………え、)(き、危機感がっ…!!)