晴れ晴れとした心中

「…っ、頭痛い………」




頭を押さえながらふとんから体を起こす菜子。結局あの後、銀時と酒を飲み干してそのまま眠りについてしまった。…結果、二日酔いと言う頭痛と吐き気に悩まされている。





「うっわ……銀さん、全部リバースしそう……」


「ちょ、止めてよ?…二日酔いの薬、出しとくからちゃんと飲むんだよ〜?あー…私も飲んどこ……」





二日酔いにうなされながらも薬を口にし、銀時に水やらを渡す。そして今日は仕事があるため万事屋を後にし、真選組屯所へと向かったのだった。





「う〜…しばらくお酒止めとこう……」


「お〜菜子!なんか顔色悪いが大丈夫か?」


「あ、近藤さん………」





屯所に着くと直ぐに近藤と出くわした。いつもと様子の違う菜子に心配そうに声を掛けてきてくれたのだった。





「や、ちょっと昨夜銀ちゃんとお酒飲んで……二日酔いが酷くって……」





苦笑混じりで話し出す菜子。すると彼女の言葉に瞳を丸める近藤。





「へぇ〜珍しいなぁ!菜子が酒飲むだなんてよ〜」


「銀ちゃんに進められて仕方なく……まぁ普段はお酒に強くないんであまり飲まないんだけど……」


「ハハッ!飲み過ぎると誰だってそうなるさ!まぁ今日は無理しないようにな!」


「はい」





それじゃ、と街の見回りに出かける近藤を菜子は見送ったのだった。





(けどホントに二日酔い酷いな…お酒弱すぎだなぁ…もう少しぐらい強いといいのに…)





「はぁ………」





(それに、言っちゃったしね。ずっと秘めていた本音を。銀ちゃんも、驚いていただろうな。馬鹿な真似したな、私。けど吐き出した分だけ…)




「なんかスッキリしたかな……」





私の中で、何かが吹っ切れたような気がする。





「……晋助……」





今度、また近々彼と会う気がする。会わなければならなくなる気がする。そのときに、彼にまた自分を求められたら……彼を振り払うことが出来るのだろうか。彼が恋しくて堪らない、晋助に依存している私に。







「へ?花火大会??」


「そうなんでさァ」





お昼のとき、総悟に話を持ちかけられた。なんでも明日、川原の方で花火大会が開かれるらしい。真選組の皆は花火大会を守備しなければならないらしく、今日明日中はてんてこ舞いらしい。





「じゃあ皆忙しいのね…」


「で、菜子は俺と一緒に花火見に行くぜィ」


「へぇ〜そうなんだ…大変…えぇ!?」





ついサラッと話を聞き流すところだったけれど…あれ、今………





「誰が、花火大会…?」


「菜子でさァ」


「…だ、誰と……?」


「もちろん俺とでィ!」




(…あれ、今守備やらで忙しいやら言ってたところじゃないの!?)




「だ、駄目だって!総悟、仕事あるんでしょ?」


「んなもん土方さんとかにやらせとけばいいんでさァ」




(え、偉そう…!)





「ちょうど山崎が真撰組の詰め所の場所取りしているんでそこで一緒に見ればいいんでさァ〜」


「……え、けどそれじゃ私邪魔じゃ……」


「ってわけで明日、ちゃんと時間空けといてくだせェ!」


「ま、待って!まだ話は終わってー!!」




…が、呼び止めても無駄だった。総悟は適当にフラフラと手を振りながらこの場を立ち去って行ってしまった。…と言うわけで、私は強制的に花火大会へ行く事となったのだった。




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