好き好き、大好き
「ギンちゃんっ光之君、戻ったよ」
「そうか…」
「…光之君と、ちゃんと話せて楽しかったからちょっと寂しい、けど……けどっずっと一緒だもんね!」
自分の斬魄刀を嬉しそうに見せてくる琥珀の頭を、ギンは優しく撫でてやった。無邪気に微笑む少女に、心中がどんどん落ち付いていくのを感じ取れた。
「…それに、ギンちゃんが…いるもんね」
「…琥珀、」
「そう、だよね…ギンちゃんはずっと、琥珀の傍にいてくれるよね…?琥珀、ずっといい子にしてるから…だから…傍にいてくれるよね?」
不安そうに顔を覗かせてくる少女を、どうにか安心させたくて…その小さな体をぎゅっと自分の腕の中へと閉じ込めた。
「…そんなん、当たり前やないの。僕はずっと琥珀の傍におるよ。もう琥珀が嫌や〜言うても離さへん」
「…琥珀、そんなこと言わないよ?」
「もしもの話や。まぁ、琥珀はええ子さかいそないこと言わへんやろうけどな」
「へへっ…琥珀、ギンちゃんのためならずっといい子でいるっ!ギンちゃんと一緒にいれるんなら、もっといい子になるから…!」
純粋に、そう告げる琥珀の姿は…綺麗にキラキラ輝いて見えた。
「…そない、頑張る必要なんかあらへんよ」
「…え……?」
「僕は、ただ…琥珀が僕の傍にいて、僕のことを好きでいてくれたらそれでええねん」
茫然としている琥珀の唇にちゅっと自分の唇を重ねた。すると、少しぼーっとしていた琥珀も何をされたのか理解したようで、少し頬を染め、だけど嬉しそうに笑った。
「ギンちゃん、大好きっ」
「きっと僕の方が琥珀のこと好きやわ」
「そんなことないもん!琥珀の方がギンちゃんのこと大好きだもんっ!」
そんなくだらないことで熱くなる少女への愛しさが膨れ上がり…我慢できずに再び小さくて赤く熟れた唇に再び口づけを落とした。
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