8

は、と一度大きく息をついたリヴァイは──へと覆いかぶさり、数回キスを落とした。
そんなリヴァイは先刻──の部屋を訪れたばかりだ。

「ん、」

あれから夜も更けて、ランプの明かりでぼんやりと照らしているリヴァイの顔は少しばかり不機嫌なように見えた。

昼間のリヴァイの様子も思い出されるが、リヴァイのキスで──の頭はだんだんと動かなくなっていく。

──の首筋に唇を付け、リヴァイの手は──の太ももへと移動した。
つつ、と触れられた後にだんだんとその手は上がってくる。

優しく触れていたリヴァイの左手がショーツを取り除き、──の秘部をそっと撫でる。指の腹で優しく突いて皮を捲りあげようとする仕草に、──は頬の内側の噛んで声を堪えた。
それでも下半身はまるっきり我慢を知らず、太ももはわなわなと震える。

「ふぁ、あ、ぁっ」

「悪いが、今日は優しく出来そうにねェ」

ぐっといきなりナカに指を押し込まれ、──はたまらず背中にすがりつく。
腰がぶるっと震えて、脳みそが一気に弛緩したのがわかった。
ただリヴァイのその指が肉壁を乱暴に押し拡げたり、ヒダを優しくこするのに全神経を使ってしまいそうだ。

「あっあっ、んあっ、!」

「っ、...」

リヴァイが悩ましげに眉を潜めたその表情に──は胸を掴まれた。
──が悶絶してすがりついてもビクともしないその体に、ぎちぎちにキツいはずのナカをこじ開ける少し骨ばった指に、頭が痺れるようだ。
リヴァイとするこの行為を知った体が、一心に騒ぎ立てている。

「やあっ、あっ、ひ、だめ……っ」

「...」

いつもより静かなリヴァイに、──の最初の違和感は当たっていたらしい。
不機嫌そうに眉をひそめているリヴァイをぼんやりと見つめれば、首筋にキスを落とされた。

息も絶え絶えに喘ぎながらリヴァイを見上げると、──をじっと見つめていた。凛々しい顔つきで、悩ましげなその表情さえかっこよく見えてしまい、──の脳みそは溶けそうである。

「も、いっちゃ...あ、んん、」

緩みきった口のせいでよく回らない呂律で、──はぎゅっとリヴァイの首元に顔しがみついた。
おぼろげに深呼吸すると、洗剤の奥にリヴァイのにおいが混じっているのを感じる。
リヴァイは──の肩を押さえつけ、右手でベルトを外す。

恥ずかしさから、ほんの少し後ずさりした腰を引き戻され、リヴァイの唇が──の口に噛み付く。
両膝の裏を手のひらでがっちり支え、リヴァイはゆっくり息を吐き出した。

「オイ...挿れるぞ」

「あ、っ!」

低く呟かれたその声に──はぶるりと肩を震わせた。
リヴァイは小さな入り口になかば無理やり腰を落とすと、強い抵抗があった。奥に奥に引きずり込もうとする圧が強く、逆に押し戻されているのだろう。

腰を推し進めるたびに──はちぎれた喘ぎをあげてリヴァイの体にすがる。汗が顎を伝って──の額に落ちた。

「はっ、あ、あ……、おっき……んああ!」

律動のたび敏感に──は顔を緩め、リヴァイが汗で濡れた前髪を指で避けてやる。

そのまま──の顔横に手を付き、キスを落としたリヴァイが、一番奥に押し込んで円を描くように腰を揺らすと、──は唇を離し顔を背け仰け反けた。

「んんんっ!」

「っは……、──、っ」

「んん、あ、ああ!...やあ」


──を半身にさせて片足にまたがり強く腰を打ち込めば、苦しそうな喘ぎ声が盛れる。

抜けてしまうほど腰を引いて、恥骨がぶつかるまで激しく奥に突っ込まれれば──は一層甲高い声を出した。

「ああっ、あ!! は、わ……あっ、そ、れっ……!」

「は、っ、これが、お好みか?」

「んんん、ひ、ああっ?! あ、あ、おくっ、奥こわれっ!」

ガツガツ揺さぶられて、肉壁が幾度と痙攣する。
──はシーツをぎゅう、と握りしめるがそんな──を気にもとめずにリヴァイは腰を打ち付けた。

「やああっ、まっ、て...あ、あ、リ、リヴァ、イへいちょ...っ!」

「っ...待てねェよ」


一番入口まで抜かれ、そのまま強く奥まで押し付けられる。──は無理やり吐き出させられる苦しい息を漏らした。

「うっ、ふ、っく…はあ、あぁっ」

「っん…..は」

時説聞こえるリヴァイの甘い声が──の脳に直接突き刺さるようだ。

奥に打ち付け、そのまま一番奥の壁に亀頭を押し付ければ、どろりとしたものが──の中に入った。脈打つたび、熱いほとばしりが──の子宮のあたりを打った。

荒い息のままぐったりとリヴァイに抱きつくように寄りかかる。

心做しか薄まった眉間のシワに──はほっとした。

「ん......はあっ」

「...」

「へいちょう、なんであんな、...怖いかおしてたんですか」

事後のせいか、とろんとした顔のまま──がリヴァイに問いかければ、リヴァイはまたひとつキスを落とした。

「...柄にもなく嫉妬したらしい」

「へ」

どうゆう事ですか、そう言おうと口を開いた途端リヴァイは──の首裏をグッと持ち、そのまま唇が重なった。

「ん、っ」

リヴァイの手が重なっている自分の首筋が暑く感じる。
角度を変え、何度も何度も重なるその唇に──は意識を持っていかれてしまった。