周りに誰がいる?

なんだ?

なんだ?

何を恐れてるんだ僕は?


人間の中にいるのが怖い?

すべて人間に見える



今 左眼は 使えないんだ

人間か?




後ろにアクマがいる気がして勢いよく振り返る。

よかった。

アクマはいな―――――




「エクソシストでちゅね。」




ドンッと音がした。




「あっぶな〜〜・・・なーにやってんだよアレン。」




地面に尻餅をついて、ラビを見上げる。

彼が居なかったら僕は・・・・。

アクマを大槌で破壊したラビは、僕へ言い放つ。




「立てよ。敵さんが来たみたいだぜ。」






























ふらふらと雪の舞う上空を飛ぶ。




捜さなくちゃ。

――どこを?

会わなくちゃ。

――どうして?



彼に見捨てられたのに――――




頭が、ぼーっとする。ずきずきと痛む。
もしかしたら、まだ風邪が治っていなかったのかもしれない。


涙に視界が霞む。


クロスもアレンも、いない。





一人なんだ。


もう、なんだっていいや。





身体から力が抜ける。






彼らがいない。

どこにもいないんだよ。







あとはもう、堕ちていくだけ。
































「何体壊った?」




あちこちから煙の上がる列車にねっころがる。




「30・・・くらい。」

「あ、オレ勝った37体だもん。」

「・・・・・・そんなの数えませんよ。」

「オレ、なんでも記録すんのがクセなのさ〜〜〜」




なんだか子供の張り合いみたいで馬鹿みたいだ。




「合わせて70か・・・・。単純にオレらだけに向けられた襲撃だな。お前とリナリーが負傷してるのを狙ってか・・・・・はたまた何か別の目的か・・・」

「!大丈夫かな病院・・・・痛て!!」

「ダイジョブか?」




痛んだ左手を押さえて立ち上がる。




「まだ完治してねんだろその左。」

「まぁね。僕もラビ達みたいに装備型の武器がよかったな。・・・・・・・?」




寄生型なんて辛いだけだし・・・・・ん?

何かが、落ちてくる音がする。




「?どうした、アレン・・・?」

「!!誰かが落ちてくる!」




空のから落ちてくる影。

まだ、米粒ぐらいの大きさだ。




「え〜、まっさか・・・・てマジだ!!」




女の子だろうか。

というか、なんか、見たことあるような・・・・・。




「ッなまえだ!!」

「は?誰それ?」




ラビがなんか言っているけど、今はスルーだ。

でも、おかしい。
彼女なら空中に浮くなんて造作ないことだったはず。

なんで空から・・・・!?




「ッ!!」




米粒くらいの大きさも、段々と大きくなってきた。
時間がない。

発動した左手で、なまえを掴む。落下の衝撃が、まだ完治していない左手にのしかかる。
だけど、気を緩めてなまえを落とすわけにはいかない。

なんとか衝撃に耐えて、左手を地面すれすれにおろして右手てそのままなまえを引き寄せて、抱きしめた。



「なまえッ!」

「だから、なまえって誰・・・・・ってアーーッ!!」

「・・・・・煩いですよ、ラビ。」




なまえは気を失ってるらしく、起きる気配がない。

よかった、だけどこの寒空にいたとは思えないぐらい熱い。
昔から肌は白いと思っていたけど、頬だけ赤みを帯びていて、その他は透けてしまいそうなほど白い。




「会いたかったさ〜!謎の美少女!!」

「・・・・・はあ?」




目をキラキラと輝かせてなまえを覗き込むラビ。

少しいらっとくる。
なまえをラビの視界に収めておくのがもったいないので、なまえの体を引き寄せてラビの視界から外す。




「アレン、この子と知り合いさ?」

「・・・・・・知り合いも何も、なまえは僕と同じ、師匠の弟子です。」




あんぐりと口を開けるラビから、腕の中にいるなまえへと視線を移す。

髪が伸びて、ますます奇麗になった。

中身も、あの頃と変わらないのだろうか。




「さて・・・・・病院てあっちの方だよな。その子もなんか体調悪いみたいだし、早く戻んねーと。」

「え・・・うん、多分あっち。」

「ここ握って。」

「何?」

「あ、なまえはちゃんと抱いておけよ。大槌小槌・・・」




一体なんだろうか。
とりあえず言われた通りになまえを片手で抱き、槌を握る。



「伸!!」

「い゙っ!?うわあああ!?」




なんだこれ!?
槌の棒の部分が伸びてるぞ!?




「病院まで伸伸伸ーーーーんっ!!」

「どわあああ!!ちょ、なまえが危なッ!!ぎゃあああああ!!」




勢いよく伸びていく棒に、とりあえず僕はなまえを落とさないように必死だった。













(ねぇどこへいったの?)


title by 彗星03号は落下した
加筆修正:2018.03.18

2018.03.18

/

[4/8]

章一覧/はろー、エトランゼ一覧/サイトトップ