How strange !



「な、な、なんであんたが此処に居るのよっ!?あ、あと、なによその姿!!」

「んと、これにはちょっとした事情が・・・・・。」




顔を真っ赤にして、大きな声で叫ぶ澪。
当の本人である名前は僕の隣で困ったように頬をかいている。

ちなみにその姿はいつものように10歳の体ではなく、どう見ても16歳ほど。




「・・・・それにっ、!なによその格好!!」




着ている服は僕のワイシャツ。
何故か名前には大きすぎてだぼだぼで。
寝るのに邪魔だからと言ってたので下はスボンなどは何もはいていない。




「いや、服なかったから・・・・」

「だからって何でワイシャツなのよ!?」




がっちりと名前の肩を掴み凄まじい形相で睨む澪。

名前の顔は明後日の方向を向いている。

いやー、おもし・・・・・大変な展開になってきたな。




「まーまー落ち着けって澪。」

「少佐っ!!なんでこいつが少佐の部屋の、しかも同じベッドに居るんですかっ!?」

「(見てないで澪を落ち着かせてよっ!)」

「(わかったよ)事情を説明するからさ、とりあえず落ち着け。」




名前が僕に目で訴えてきた。
というか精神感応で訴えるので助けてやる。

念動力で僕の傍に引き寄せる。
名前は小さくバーカと呟いて僕の足を蹴飛ばした。

・・・地味に痛いんだけどなぁ。




「どーしたの澪!?・・・・はぁ!?」

「どーしたカズラ・・・・・はっ!?」

「(うっわ、また増えた・・・)」




けたたましい音とともに部屋のドアが開き、深刻そうな顔のカズラと面倒くさそうな顔のカガリが入ってくる。

二人とも部屋を見て驚愕に目を開いていた。

勿論、僕の横に居る名前を見て。




「「ぶぶ花嫁じゃん!?」」

「・・・やっほー?」




へらりと顔を緩ませて、ひらひらと名前は顔の横で余った袖を振った。

二人は固まったままだけど。




「ちょうどいいところに来たね。花嫁・・・名前はさ、今日から僕たちの仲間に「なってません!」・・・そんなに怒鳴るなよ。」




軽い冗談だろ?

眉を吊り上げて僕を睨む名前に笑いかけると子供みたいに頬を膨らませてそっぽを向いた。




「まぁ、そう拗ねるなよ。」

「っ、ちょっと、・・・・・!抱き着かないでよ!」




腕を伸ばして細い腰を引き寄せる。

と途端に恥ずかしいのかバタバタと暴れる名前。




「昨日のこと、忘れたのかい?」

「!!」




名前の肩に顎を乗せて、低く囁く。
ぴたりと面白いくらいに名前は固まった。

きっと今顔は真っ赤なんだろう。




「そんな可愛い顔されたら・・・・止まれないぜ?」

「・・・っ、あっ!」




ほんの少しだけ名前の首に舌でなぞる。
名前の身体が堪えるようにふるふると震える。




「な、な、なにしてんのよーーーー!!」

「なっなっ・・・・・!」

「っ!!」




澪が堪らないとばかりに叫ぶ。
カズラは顔を真っ赤にして口をぱくぱくさせ、カガリに至っては椅子に座って他所を向いている。

・・・・しまった忘れてた。

「きょーすけの、ばか、」名前が僕の胸の中で呆れたように零した。





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雨様のリクエストでした!

企画にご参加頂きありがとうございました。

いやー、見た瞬間に美味しいネタ来たなと思いましたが。←
少しでも喜んでいただければと思います。

これからも愛を求めるマリオネットと失った花嫁をよろしくお願いします!

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