夏合宿編1
夏休みも近くなりつつある、ある日のこと。
『合宿のお手伝い?』
「はい。藍原さんにお願いしたいんです。」
『私なんかが付いて行ったら練習の邪魔なんじゃ‥』
「そんなことありません。むしろ、藍原さんが来てくれないと僕たちが死んでしまいます」
『そ、そんな大げさな...』
普段の黒子くんからは考えられないくらい力説する黒子くん。しかも、廊下からバスケ部の面々がこちらをじっと見つめている。一体何があったのだろうか。
「藍原さん、お願いします。頼めるのは貴女しかいないんです」
『うぅ‥。分かった。役に立てるかどうかは分からないけど、精一杯お手伝いさせてもらうね』
私がそう言うとホッとしたような表情をし、廊下からは歓声があがったような気がした。
乱反射するホログラム
『そういえば、中学校の頃も何回かお手伝いしに行ったことがあったね』
「そうでしたね。また藍原さんの手料理を食べれるかと思うと楽しみです」
23/34
▲ ▼
△