夏合宿編2
合宿初日。
誠凛高校バスケ部は真夏の太陽の下で、いつものメニューの三倍の練習をしていた。
『リコ先輩、ドリンクできました!あと冷やしたタオルの準備もばっちりです』
「しずくちゃん、ありがとう。みんな、集中して練習できるから本当に助かるわ」
休憩ー!というリコ先輩の掛け声で休憩に入ると、その場に倒れこんだり、ドリンクを受け取りに来たり‥。
やっぱりいつものメニューの三倍はキツイものがあるに違いない。部員のみんなほど動いていない私ですら、この真夏の太陽の下にずっといるのはキツイのに。急いで、ひとりひとりにドリンクを渡していく。
「ありがとう。本当にしずくちゃんが手伝いにきてくれてよかったよ」
『伊月先輩、そう言ってもらえると嬉しいです』
「精神的に安心する」
『日向先輩、どういう意味ですか?』
「大きい声じゃ言えないけど、安心してごはんが食べられるっていうこと」
小金井先輩が小声でそう言うと、先輩たちが大きく頷いた。あの水戸部先輩までも頷いていた。よく分からなかったけれど、役に立てているならよかったと少し安心した。
「藍原ー!こっちにも頼むわ」
火神くんに呼ばれて、私は先輩たちのもとを離れ、そちらのほうに向かった。
本日も晴天なり
「藍原、こいつにドリンクやってくれ」
『わ。黒子くん、大丈夫?はい、これ飲める?』
「ありがとうございます。大丈夫です、たぶん」
「ったく。お前体力つけろよ」
『火神くんもドリンクどうぞ』
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