夏合宿編3
朝食の準備も無事に終わると、部員のみんなが食堂に集まってきた。すると、一緒に朝食を作っていたリコ先輩があることに気がついた。

「黒子くんと火神くんがまだね」

確かに、食堂を見渡しても二人の姿が見えない。

『わたし、二人に声かけてきます』
「しずくちゃん、お願いね」
『はい!』


***


簡単に目的の二人は見つけられた。洗面所のところで歯を磨いていたらしい。

『火神くん、黒子くんおはよう』
「うおお!今度は藍原かよ」
『ん?』

今度って何がだろうと頭を傾げていると、火神くんのとなりにいた黒子くんが挨拶を返してくれた。

『二人とも、食堂で』

みんなが待っている、と言おうとしたとき。わたしの横、火神くんと黒子くんの後ろを見覚えのある二人が通った。

『「「!?」」』

こちらが驚いていると向こうも気がついたらしく、驚いていた。(特に緑間くんは目を見開いていた)

「なぜここにいるのだよ!?」
「こっちのセリフだよ!」

高尾くんによると、秀徳の一軍は昔からここで調整合宿をするのが伝統らしい。すると緑間くんの視線がわたしに向けられた。緑間くん、怒ってる?でもわたし何も悪いことしてないよね?

「しずく、そもそもお前は何故ここにいるのだよ」
『そ、それは』
「僕がお願いしました」

鋭い視線が黒子くんに向く。

「どういうことなのだよ」
「今回の合宿の手伝いを藍原さんに僕がお願いしたんです」

しばらく無言が続くと、この空気に耐えられなかったのか、高尾くんと火神くんがそれぞれ話し始める。

(た、助かった)

緑間くんと火神くんが言い争いを始めると、背後から足音が聞こえた。

「ちょっと!もうみんな食堂いるわよ。何やってんの?」

恐る恐る振り返ると、包丁を片手にケチャップらしきものをエプロンにつけたリコ先輩が立っていた。


敵な予感


「それにしても似合ってたよな」
「?何がなのだよ」
「はぁ!?しずくちゃんのエプロン姿に決まってんじゃん。写真も撮っちゃったし」
「なっ!?今すぐ削除するのだよ」
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