奥村さん家の妹ちゃん17
『燐ちゃん、授業中は寝たらダメだよ』
「あ、うん。そうだよな」

メフィストの隣でにこにこしながら俺を見上げてくるマイ。その姿は何故か俺たちと同じくらいの年頃の女の子だ。制服を清楚に着こなしているのは、メフィストの趣味が入っていそうな気がする。
教室に来たときから、なんかマイっぽいと思っていたが本当にマイだったとは。それにしても、と思いながら改めて改めてマイをまじまじと見る。
び、美人だな。おい。モデルになれんじゃね?
肌は雪のように白くてもちもちしてて、ピンク色の唇はふっくらしている。髪は綺麗な黒髪で、きっと撫でたらさらさらなんだろうなと心の中で思う。

「奥村くん、その子と知り合いなんですか?」
「知り合いっつーか、妹だ」
「奥村くんの妹!?」

まじまじと俺とマイを比べる志摩。他のやつらも興味津津で俺たちを見ている。

「妹っていうことは中学生ですか?」

大人っぽいですねー、と子猫丸が付け加える。

「あー。いや、マイは、」

小学生だということを伝えれば、そこにいた全員が「はあぁぁぁ!?」と叫んだ。俺もこのマイの状況が分からなすぎて叫びたいっての。

「今の時代、こんな美人な小学生がいるんやな」
「いや、マイは今朝までこのくらいだったんだよ」

勝呂に、手で今朝までのマイの身長を示す。

「どうして急にこんなに成長するのよ」
「俺にもわかんねぇよ」
「きっと成長期だったんだね」

しえみがのほほんとボケるものだから、思わず出雲とふたりでつっこんだ。未だに状況が飲み込めなくて、雪男じゃないけど頭を抱えたくなる。
そんなとき、志摩が笑顔で俺に近づいてきた。

「奥村くん」
「どうした、志摩」
「マイちゃん、僕にください。必ず幸せにしますんで」

真剣な顔でぐっと俺の手を握ってきた志摩の顔を俺は、ぐいっと横を向かせてマイが視界に入らないようにした。志摩みたいな男にマイはやらないと固く誓った瞬間でもあった。


下!


「お前みたいなタイプは絶対に認めねぇ!」
「え!?なんでですか。こんなにいい男なのに」
「僕も、そのことについては兄さんの意見に賛成です」
「奥村先生まで...」
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