卯月の嘘 1
2年になって早々、面倒な奴と同じクラスになってしまったと心の底から思った。
『やっほー!真ちゃん』
「なんで馬鹿のお前がこのクラスにいんだよ」
『わたしも分からんのだよ』
「あははは」と花を飛ばしながら笑っているのは、隣の家に住んでいる野々宮 玲。認めたくはないが所謂、幼馴染というやつだ。1年の頃はクラスが離れてたからこいつの成績なんてしらないが、このクラスに入ったのだからそれなりに頭は良くなったのだろう。成長したな、なんて柄にもないことを思っていると玲は思い出したかのようにぽんっと手を叩いた。
『真ちゃん、真ちゃん!』
「なんだ。馬鹿玲」
『わたし、このクラスにされた理由を思い出した!』
あまりいい予感がしない。
大人しく玲の話を聞いていると
とんでもない理由だった。
『先生が、真ちゃんに勉強教えてもらえって』
「は?」
今、こいつなんて言った?
俺に勉強みてもらえ?冗談だろ。
高校受験のときの悪夢が蘇り、思わず身震いをする。
こいつの勉強の面倒を見るなんて二度とやるか
『だから、よろしくね!真ちゃん』
「ふはっ。俺がそんなことするわけねぇだろバァカ」
そうだ。俺はこいつと違って放課後に部活があってなにかと忙しい。よって、教える時間なんてないに等しい。
「部活があるから無理だ」
『ふはっ。真ちゃんから部活なんて言葉を聞けるなんて!明日は嵐か!?』
にやにや顔でこっちを見てくる玲になぜか殺意が湧いてきた。こいつ...いつもいつも人を馬鹿にしやがって
「テメェ、俺をなんだと思ってる」
『ぎゃぁぁぁ!真ちゃん、そんなに怒らないでよ。わたしがバスケ部の美人マネになってあげるから許して!』
「お前みたいな馬鹿なマネージャーはいらねぇよ!」
丁重にお断りします
『先生がね、真ちゃんの部活の合間にも勉強見てもらえってさ』
「はぁ!?嘘だろ」
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