いつか王子様が 2.5
ユーリと練習から帰ってくると、またいつものピアノの音色が聞こえた。
「ねぇ、ユーリ」
「ん?どうかした?」
「このピアノは誰が弾いてるの?」
「ピアノ?あぁ、理瀬だよ。時々弾いてるんだ」
「へぇ」
「聴いてるとなんだか落ち着くよね。この曲」
「そうだね。なんていう曲名なんだい?」
「それが分からないんだ」
「分からない?」
「うん。理瀬に聞いても教えてくれないし、検索しても出てこない」
「へぇ…」
「ヴィクトル?」
「ん?あぁ、ごめんねユーリ。さぁ、まずは温泉に入ろうか」
「わっ!?ちょっと!ヴィクトル押さないでってば!」
「温泉温泉〜!」
今日もまたひとつ、君に聞きたいことが増えていく。
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