交わらない目と目
あと数秒で試合が終了になる。
シュートして、さて次はどうするか。
そんなことを思っていると、いつもならそれほど気にしない声援の中から、しずくの声が聞こえた気がした。思わず振り返ると、最前列の一番端。見間違えるはずがない。
「しずく…」
しずくは俺が見ていることに気がついたのか大きく目を見開いていた目を逸らし、急いで人混みの中に消えていく。
「(はやく追いかけなければ)」
試合の残り数秒がとても長く感じた。試合終了とともに俺は高尾が何か言っていたが気にせず、しずくを追いかけるために走りだした。
交わらない目と目
もうこんな苦しい思いはしたくない
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