後日談1(下)
誠凛まで来てもらうのは申し訳ないということで、何通かのメールのやり取りの末、中間地点付近のところで待ち合わせすることになった。
そして、現在。
私のほうが先に待ち合わせ場所に来たようで、緑間くんの姿は見当たらない。変なところないかな、とひとりでそわそわしていると遠くから名前を呼ばれたのでそちらを向く。
『高尾くん?…と緑間くん!』
自転車に乗っている高尾くんを発見するとともに、後ろのリアカーのようなものに乗っている緑間くんも発見した。
「よっ!しずくちゃん、昨日ぶり」
『お、おつかれさま』
「高尾、どうしてお前がしずくに先に声をかけるのだよ」
「はぁ!?俺のほうが真ちゃんより先にしずくちゃん、見つけたんだぜ?」
『と、とりあえず。目立つからどこかのお店に入ろう?』
***
「高尾も、お前らもどうしてここに当たり前のように座っているのだよ」
「しずくちゃんが、高尾くんもよかったらって言ったから」
「藍原さんに偶然会ったからです」
「黒子に連れまわされたんだよ」
それぞれが発言し終わると、緑間くんが大きくため息をついた。
『緑間くん、大人数のほうが楽しいし、ね?』
どうにかせねばと思ってとっさに言ったけれど、緑間くんは再び大きくため息をつく。
「俺は、しずくとふたりきりで会う予定だったのだよ」
疲れた表情で、隣に座る私の頬を撫でる。嬉しいやら恥ずかしいやらで、撫でられた部分からだんだん顔が紅くなっていくのがわかる。中学の頃も、彼は無意識でこういうことを私にしてきたことを今更ながら思い出す。
『み、緑間くん』
「どうした?」
『みんなの前なので、恥ずかしい…かな』
「誰も居ないものだと思えばいいのだよ」
キャパオーバー、3秒前
「緑間くん。僕らのことは無視しても結構ですが、公共の場だということは忘れないでください。藍原さんが可哀想です。」
「「(黒子、すげぇ!)」」
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