後日談2
この頃、私は緑間くんのことばかり考えている気がする。たとえば中学の頃よりも伸びた身長のこととか、よく飲んでいるおしるこのこととか、学校での緑間くんはどうなんだろうとか。特に最近よく考えているのは、私をみつめてくるときの緑間くんについて。

中学の頃は、顔を紅くしてしまって私も彼も俯いてしまうのがほとんどだった。
今でもお互い顔を紅くしてしまうけれど俯くということがなくなっただけ進歩したと思う。
そして、俯かなくなったかわりに緑間くんは私の頬をなでてくれるようになった。指に巻かれたテーピングが時々、くすぐったいけれど緑間くんの存在を肌で感じることができるからとても幸せ。幸せを感じると同時に彼が男の子なのだと実感させられる。緑間くんの手入れの行き届いた手は、私も羨むほど綺麗。だけど、頬を撫でてもらったり手を繋いでいるとその手は思っていたよりも大きくて、私の頬や手を簡単に包み込んでしまう。こういう些細なことで感じさせられるのだ。彼が男性であるということを。

ねぇ、緑間くん。
私はまだまだ子供っぽくて、
素敵な大人の女性には程遠いけれど、
素敵な大人の女性になれるように頑張るから、
再び繋いだこの手だけは離さないでほしいな。


ノスタルジア


「しずく、手袋はどうしたのだよ」
『それが…忘れちゃって』
「とても冷たくなっているぞ。温かくなるまで、手を繋ぐのだよ」
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