They were left behind. And... 1
「ちょっと.........!!ダメよ!!!」
そう叫んでナミは海に飛び込んだ。海面では暴れているアイサをナミが抑えようとしている。
どうしてこうなったのか、事の始まりはウェイバーに乗っていたナミが戻ってきたところから始まる。
探索組の安否を気遣う彼女にアイサはこの島に四人組はいないと言った。アイサは“心綱 ”という力で島の内情がわかり、多くても二人組、殆どは一人で行動していると言う。仲間の声がどんどん消えていくのに堪えられなかったアイサは海に飛び込み、ナミがそれを引き留めに行ったのだ。
「何だよ!!はなせ!!あんたには関係ないだろっ!!」
「関係ないけど!!見殺しにできないじゃない。あんたみたいな子どもっ...!!」
「あたいは戦士だ!!」
「わかったから、子どもの戦士。」
アイサはナミを睨むがナミは怖がるわけもなくアイサをウェイバーに乗せようとする。
「ナミさん大丈夫ですか?」
「平気平気。」
ほら乗ってとアイサを押し上げるナミを見ていると後ろから誰かがゲップする音が聞こえた。こんな時にゲップするなんて悠長なと後ろを見た彼女は大きな蛇が海面から顔をあげている姿が目に入った。
「「「「「ええ!!?」」」」」
機嫌の悪そうな大蛇を刺激しないように動きを止めて様子を伺う。カズハ達に大蛇は気付いているのかはさておき、この状況をどうするか誰もが考えている中で大蛇は大きな鳴き声を上げた。
「何なのこのデカさ!!!」
するともう一度大蛇は鳴く。
「あ、あれ?この大蛇...」
ロキが何かに気付いたようだがパニックに陥っているカズハ達にその声は届かない。
「いやあああ〜〜〜〜っ!!!」
「あ、ナミさん!!そっちは森で...す......」
ナミはまた叫ぶとウェイバーで逃げた。カズハが気付いて声を上げた時にはもうすでに、アイサと共に森の奥へ消えていった後でその後を追う大蛇も森の中へ消えていった。
「ど...どうしましょう。森へ入ってしまった.........」
ただそれを呆然と見送る形になったカズハの服をロキはくいくいと引っ張るとあのね、と森へ視線を向けた。
「あの蛇お腹痛いって叫んでた。」
「痛い...お腹が?」
カズハ達は首を傾げたがもちろんそれに答えてくれる者はどこにもいない。
・ ・ ・
「すいません。ここでよろしかったですよねカズハさん、彼らの待ち合わせている海岸は。」
その後ナミ達が戻ってくる様子もなく途方に暮れていたカズハ達であったがパガヤの指揮の下、なんとか約束の場所に船を着けることができた。
パガヤに確認されるがカズハにはここがどこだかさっぱりわからなかった。コンパスで北がどこか調べて海図と照らし合わせると確かに約束の場所で間違いないようだ。
「北東...ここで当たってます。」
それは良かったと安堵するパガヤ達、しかしカズハはそれどころではなかった。
なにせナミが帰って来ない。一番頼りになる彼女がいなくなり、ついさっき知り合ったばかりの彼らと取り残されてしまった。
カズハは人見知りをする性格でないらしいがいつ危険な目に合うかわからないこの状況下でナミがいないことが彼女を不安にさせた。考えれば考えるほど先の見えない恐怖がカズハを支配する。
どうにかなってしまいそうなのに、ギリギリで保っていられるのはきっと、一人じゃないからだろう。
「大丈夫ですよカズハさん。ナミさん達はお強いですから。」
だからここで待ってましょうとコニスは明るく振る舞う、その頬に伝う冷や汗はコニスも同じようにこの先を案じているに違いない。
(そうだよね。コニスさんも怖くないはずはないんだ。)
私だけじゃない、その事がカズハを奮い立たせた。
「ナミさん達が戻ってくるまで船を守るんだ。」
「ええそうです。彼らが戻るまで何としてもこの船を死守しなければ...!!威嚇にラッパを鳴らしましょうか。」
「え?」
「そうですね父上っ!心強いですから!!」
頑張ろうと拳を握り締めるカズハに賛同するパガヤ達、但しその方向はカズハとズレていた。
「あの...ラッパは止めませんか?ナミさん達ならともかく、他の人が来たら大変です。」
「そうでしょうか?」
首を傾げる親子。そんな彼らを見てカズハはもしかして心配しているのは別のこと?と気が遠くなるような眩暈に襲われた。
そう叫んでナミは海に飛び込んだ。海面では暴れているアイサをナミが抑えようとしている。
どうしてこうなったのか、事の始まりはウェイバーに乗っていたナミが戻ってきたところから始まる。
探索組の安否を気遣う彼女にアイサはこの島に四人組はいないと言った。アイサは“
「何だよ!!はなせ!!あんたには関係ないだろっ!!」
「関係ないけど!!見殺しにできないじゃない。あんたみたいな子どもっ...!!」
「あたいは戦士だ!!」
「わかったから、子どもの戦士。」
アイサはナミを睨むがナミは怖がるわけもなくアイサをウェイバーに乗せようとする。
「ナミさん大丈夫ですか?」
「平気平気。」
ほら乗ってとアイサを押し上げるナミを見ていると後ろから誰かがゲップする音が聞こえた。こんな時にゲップするなんて悠長なと後ろを見た彼女は大きな蛇が海面から顔をあげている姿が目に入った。
「「「「「ええ!!?」」」」」
機嫌の悪そうな大蛇を刺激しないように動きを止めて様子を伺う。カズハ達に大蛇は気付いているのかはさておき、この状況をどうするか誰もが考えている中で大蛇は大きな鳴き声を上げた。
「何なのこのデカさ!!!」
するともう一度大蛇は鳴く。
「あ、あれ?この大蛇...」
ロキが何かに気付いたようだがパニックに陥っているカズハ達にその声は届かない。
「いやあああ〜〜〜〜っ!!!」
「あ、ナミさん!!そっちは森で...す......」
ナミはまた叫ぶとウェイバーで逃げた。カズハが気付いて声を上げた時にはもうすでに、アイサと共に森の奥へ消えていった後でその後を追う大蛇も森の中へ消えていった。
「ど...どうしましょう。森へ入ってしまった.........」
ただそれを呆然と見送る形になったカズハの服をロキはくいくいと引っ張るとあのね、と森へ視線を向けた。
「あの蛇お腹痛いって叫んでた。」
「痛い...お腹が?」
カズハ達は首を傾げたがもちろんそれに答えてくれる者はどこにもいない。
「すいません。ここでよろしかったですよねカズハさん、彼らの待ち合わせている海岸は。」
その後ナミ達が戻ってくる様子もなく途方に暮れていたカズハ達であったがパガヤの指揮の下、なんとか約束の場所に船を着けることができた。
パガヤに確認されるがカズハにはここがどこだかさっぱりわからなかった。コンパスで北がどこか調べて海図と照らし合わせると確かに約束の場所で間違いないようだ。
「北東...ここで当たってます。」
それは良かったと安堵するパガヤ達、しかしカズハはそれどころではなかった。
なにせナミが帰って来ない。一番頼りになる彼女がいなくなり、ついさっき知り合ったばかりの彼らと取り残されてしまった。
カズハは人見知りをする性格でないらしいがいつ危険な目に合うかわからないこの状況下でナミがいないことが彼女を不安にさせた。考えれば考えるほど先の見えない恐怖がカズハを支配する。
どうにかなってしまいそうなのに、ギリギリで保っていられるのはきっと、一人じゃないからだろう。
「大丈夫ですよカズハさん。ナミさん達はお強いですから。」
だからここで待ってましょうとコニスは明るく振る舞う、その頬に伝う冷や汗はコニスも同じようにこの先を案じているに違いない。
(そうだよね。コニスさんも怖くないはずはないんだ。)
私だけじゃない、その事がカズハを奮い立たせた。
「ナミさん達が戻ってくるまで船を守るんだ。」
「ええそうです。彼らが戻るまで何としてもこの船を死守しなければ...!!威嚇にラッパを鳴らしましょうか。」
「え?」
「そうですね父上っ!心強いですから!!」
頑張ろうと拳を握り締めるカズハに賛同するパガヤ達、但しその方向はカズハとズレていた。
「あの...ラッパは止めませんか?ナミさん達ならともかく、他の人が来たら大変です。」
「そうでしょうか?」
首を傾げる親子。そんな彼らを見てカズハはもしかして心配しているのは別のこと?と気が遠くなるような眩暈に襲われた。