Nice to meet you. 3

ナミさん達の後を追い着いたのは湖だった。湖の真ん中に石造りの祭壇のようなものがあり、その上に一隻の船があった。

「あの船がナミさん達の船ですか?」

「そうよ。ゴーイングメリー号って言うの。」

「かわいいですね!!でも...なんでニワトリ...」

「そこは聞かないで。」

メリーなので羊を思い浮かべたが船の船首にはメリノー種の羊特有のぐるぐる巻いた角になぜかニワトリの鶏冠が付いていた。他にもニワトリを模しているだろう羽等が取り付けられている。ナミさんの反応を見ると不可抗力で付けられたものなのだろう。

「チョッパー!!!」

ナミさんが船に残った仲間を呼ぶが返事はない。
マストが折れてる。敵襲に遭ったのよと怖い話が出てきたがナミさんがもう一度呼ぶとゆっくりと出てきた。その姿を見て歓声を上げた。

「わぁ!!ロキ見て!!!あっちにも喋れる動物がいるよ。あの子もロキと同じなのかな?」

私の声を聞くとロキは隠れていた背中から顔を出した。

「ホントだ。あいつも喋ってる。」

「あら。そう言えばその子...」

「はい!ロキはヒトヒトの実のモデル“小人”を食べた狼なんです。」

私達の話を聞いていたロビンさんに笑顔で返事をした。

「悪魔の実って言葉、さっき初めて聞いたんです。結構メジャーな話なんですか?」

「そうね。偉大なる航路にはたくさんの能力者がいるけど他の海では存在を知らない人や単なる伝説だと思ってる人は多いと聞くわ。」

「そうなんだ...ほらロキ。悪魔の実を知らない人もいるってよ。」

「逆にカズハはなんで偉大なる航路にいるのに知らないのさ。」

「うっ...だってホントに何も覚えてないんだもん。」

「ふふっ。例えばこんな能力があるわよ。」

ロビンさんがそう言うと私の腕から手がにょきっと生えた。

「わっ!!!」

「これは私の能力。私が食べたハナハナの実は体の一部をあらゆる場所に咲かせることができるの。」

手が生えたことに驚いているとロビンさんは優しく説明してくれた。最初は驚いたもののこういう能力もあるんだと納得してしまえば別に不思議なことでもなかった。生えた手と握手をしてよろしくお願いします?と疑問文で言えばロビンさんはえぇよろしくと笑った。
美人の笑顔に頬を染めていると対岸から流れる雲の川から一艘のゴムボートが来たことで湖は騒がしくなる。

「もしかしてはぐれてしまったお仲間ですか?」

「そうよ。良かった...無事みたい。これでみんな揃ったわね。」

ナミさんと話している間にゴムボートとの距離が段々近くなる。ロビンさんの後ろに隠れるようにして立っていたので失礼になるかなと思って顔を出したらボートに乗っている金髪の人と目が合った。

「なんと!?ロビンちゃんの後ろにかわいいレディがいるじゃあないかっ!!!」

「へっ?」

「あれは“恋の試練”でもあるし君に出会うための試練だったんだね〜〜〜〜!!!」

ボートが岸に着くと金髪の人はおかしな動きで近づいてくると膝をついて手を差し出した。

「初めまして。よろしければお名前を教えていただけないでしょうか。」

「へ?...あ、はい、コミヤカズハって言います。」

「カズハちゃん...なんてかわいらしい名前なんだ〜。」

「あほくさ。」

「んだとゴラァ!!!!」

くねくねと動く彼を見たゾロさんが感想を述べるとさっきのだらしない顔はどこかへ行ってしまった。金髪の人はパッとこっちを向くとまただらしない顔に戻っていてくそマリモがごめんねと言った。彼はサンジさんと言うそうだ。
二人の仲の悪さとサンジさんが女好きというのがなんとなくわかった出来事だった。
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