「ん…づ…えあ……しんど……」
口の中はカラカラで、腹の辺りに感じるどちらとも分からないどろっとした液体がなんとも不快だ。
しかしまだ腰が少しだるくて動く気にもならず、ぼんやりと承太郎の背中を見続けるだけになる。
承太郎も少しだるさが残るのか、シャワーも何もかも後に回して煙草に火をつけている。
しかしずっとそうしている訳にもいかない。敷いていたタオルも洗わないといけないのだからとさっさと風呂場に向かう。ついでにミネラルウォーターも片手に持つ。
承太郎もそれに気付いたのか後から追いかけるようについてきた。こうして見ると可愛い弟のようにも見える。
いや、行為のすぐ後に弟なんて思うとなんとなく罪悪感というか、背徳感というか、ダメな気がするのでやめておこう。
大きめのバスタオルを軽く洗って、そのままシャワーを浴びる。
承太郎にも水鉄砲のように浴びせてやると、少し笑ってちょっかいを出して来た。
ああ、幸せだ。
この幸せは続かなくては。続くべきなのだ。
近い決戦を見なくするかのように強く目を瞑ってため息をつくものの、その憂いはけだるい腰に方向転換した。
ううん、明日までに楽になっているといいのだけれど。
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