「ちょっと混んでるな。」
店を見た松潤の声に目をやると、23時も過ぎたというのにちらほらと並んでいる人影が見える。
「大丈夫だよ。待つからさ。」
「ちょっと見てくるわ。」
そう言って松潤は店の中へ入っていった。残された俺たちは、道路から見えにくいところへ移動し、小声で雑談を始めた。
「あー、この匂い、たまんない! めっちゃお腹空くわ。」
「ニノがそんな言うの珍しいね。よっぽど腹減ってる?」
「それもあるけど、俺、ラーメン好きなのよ。」
「福岡のデジコンでも食べてたもんね。笑」
「そう言えば、めっちゃ食べてたよね。笑」
「そりゃ、福岡公演の回数より食べたからね。でも、リーダーの方が食ってたよ。」
「だってラーメンうめぇんだもん。」
そんな他愛もない話をしていると松潤が帰ってきた。
「そんなにたくさんは待ってねぇから、すぐ呼ばれるんじゃね?」
「飲み会帰りの方が多そうだもんね。」
みんなで店の方を見ながら様子を窺っていると店員さんが中から出てきた。
『お待たせ致しました。お席なんですが、4名様用のテーブルがあきましたので、4名様と2名様がカウンターでならご案内できるのですが……。』
「6人用はまだしばらくかかりそうですか?」
『6名様は今お席につかれたので、しばらくかかるかと思います。もう一つ4名様のテーブルがあきましたらくっつけることもできますが。』
「どうする?」
「遅くなってもあれだし、とりあえず入る?」
「あいたらくっつけて貰おうぜ。」
「じゃ、それでお願いします。」
「「「「「お願いしまーす。」」」」」
店員さんに小さく頭を下げると、『準備して参ります。』と店の中へ消えていった。
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