「昔からお前を思う気持ちは変わらないよ。」

 途端に目を逸らして何度も瞬きする松潤。照れ隠しか「はぁー。」っと大きな溜息が聞こえた。

「翔くん、それはダメだわ。」

 よく見れば赤い頬とか、久しぶりに見たなぁとぼんやり考える。

「ちょっとこれはヤバイね。」
「ね。なんかジュニアの頃を思い出す。」

「あの頃の潤くん、翔ちゃん大好きで追いかけ回してたからなぁ。」
「今も素直に好きって言えばいいのにね。」

「お前ら……好き勝手に言いやがって!!」

 本気で怒りモードに入りそうになる松潤を、智くんが宥める。

「まぁまぁ、翔くんの作戦勝ちだよ。あれは仕方ない。」

 そんなこと言われると心外なんだけど。俺の中では、小さい頃の松潤も今の松潤も同じなんだよ。

「ふふふ。してやったりですよ。」

 ニヤリと笑うと、負けじと悪い笑みが返ってきた。

「後で、きっちり返させて貰いますよ。」

 そんな俺たちを見て、お祭りコンビが小声で言い合う。

「翔くん、きっと倍返しされるよ。」
「松潤、ドSだからね。」

 囁きあっている相葉くんの顎をつかみ、クイっと自分の方へ向けた松潤。

「お前は俺だけ見てればいいんだよ。」

 俺様ぶりを遺憾なく発動させた松潤に、一呼吸詰まったものの、相葉くんがなんとか返す。

「あ、ありがとう。」

 胸に手を当てながら浅い呼吸を繰り返す相葉くん。

「危なかったー。あの顔、突然至近距離で見るとドキドキするね。」
「今のセーフ? 際どかったよ。」

「まぁ、返せたしセーフでいいんじゃない。」
「潤くんの顎クイ、ドラマみたいだったよ。」

「いやー、本領発揮だったな。」
「俺、絶対いけたと思ったのになー。」

 悔しがる松潤に、「私はキュンときた!」と力説するあい。その様子に松潤も眉間の皺を緩めた。

「これで一回り終わったね。なかなか精神力が試されるゲームだわ。」
「本番前にこんなガリガリ削られて、大丈夫なのかな。笑」

「ひゃはは。『嵐さん、今日元気無いですね。』とか言われちゃって?」
「それはちゃんと回復しよ。」

「そうそう。常に万全の状態でね。」
「ってことは、罰ゲームは避けないと。」

「じゃあ、現在の状況を確認すると、今負けてるのは、ニノ、あい、智くん、松潤で合ってる?」
「悔しいけど合ってますよ。」

「4人とも、2回戦は頑張って。笑」

 俺の声に決意を新たにしたのか、みんなの顔が少し引き締まる。楽屋のくだらないゲームで、こんな盛り上がりを見せる自分たちが結構好きだったりするんだ。

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