「じゃあ二回戦行く?」
「だね。」
「うひょー。テンション上がってきた!」
「相葉くん、張り切りすぎだよ。笑」
「ふふふ。」
「リーダー、いつもぶれないね。笑」
みんなで顔を見合わせて笑う。それが再開の合図。
「じゃ、今度は逆から。二回戦スタート!」
トップバッターの相葉くんが松潤の顔をじっと見つめる。
「俺の瞳は、お前に釘付けだ。ふふ。」
言い終わるかそうでないかのタイミングで、相葉くんが吹き出す。
「ちょっ、相葉さん!」
「俺、まだ返してないんだけど。笑」
「ごめんって。松潤と見つめ合うと、照れて恥ずかしくなっちゃってさ。」
「ってことは相葉くんの負けかな?」
「それでいいよ。あー、恥ずかしい。」
顔を隠して照れている相葉くんの背中を、隣のニノがバシバシと叩く。あれはきっとニノなりの励まし。相葉くんもそれが分かっているから何も言わないのだろう。
そんなことを考えていると、真顔をした松潤が、俺を正面から見据えてきた。それに答えるため、俺も松潤に向き直る。
「昔から、あなたの背中を追いかけています。」
最後にふわりと微笑まれ、俺の時が止まったように感じた。動けないでいると、ニノの声が耳に届く。
「はい、潤くんの勝ちー。」
それでも身動きの取れない俺の肩を、智くんが揺する。
「翔くん、固まりすぎ。笑」
やっととけた強ばりを解すように、頭をガシガシと掻く。
「あー、やられた! 不意打ちだ! 昔シリーズはくるなぁ!!!!」
「すげぇ悔しがってる。笑」
「まさか松潤があんなことを言うなんて……。」
溜息しか出ない俺を、向かいからあいが宥めてくれる。
「翔くん、今のは仕方ない。潤くんにあんなキラキラした目で見られたら瞬殺だよ……。」
「なんでお前が落ち込んでんだよ。笑」
「今のはダメだよ、今のは……。」
「だよな……。」
あいと何とも言えない気持ちを分かち合う。はぁという溜息のタイミングまで一緒で笑ってしまった。少し浮上した気持ちを奮い立たせ、智くんの肩に頭をのせた。
「俺のこの気持ち、頭を開いて見せてあげたい。」
言い終わるや否や、頭をぽんぽんと撫でられる。
「ありがとう。俺も翔ちゃん、大好きだよ。」
って、ゲームから外れてるじゃないか。たまらず吹き出した俺と、ふふふと笑う智くん。そして呆れ顔の4人。
「いちゃつくなら、あっちでどうぞー。」
「智くん、普通に返しちゃってるし。」
「頭開くって、それキザな言葉なの? 笑」
「シュールだよね。笑 でも今回は大野さんの負けだよね。」
「俺、返事したよ。」
「いや、ゲームの趣旨変わってるから! でもありがとうって言ってたからいいのか?」
「いいんじゃない。引き分けで。」
相葉くんの言葉にホッとする。これで俺の負けは無くなったんだから。隣で納得いかなそうな智くんの頭を引き寄せ、よしよしと撫でておく。今度はさっきと反対になって、また吹き出してしまった。それで気が紛れたのか、智くんがあいの側へ歩いて行った。
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