ブルースター
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しかしくったりとした伊集に無理はさせまいと大人しく引き抜き、たぷんとしたコンドームを手早く処理する。ちらと視線を送ると、開きっぱなしになった伊集のアナルがぱくぱくと間宮を誘っていた。
「……伊集さん、もしかして物足りないんスか……」
「ち、ちが……間宮のがでかいから、すぐに閉じないだけだ……ッ」
「いやそれ誘ってるでしょ」
思わず舌なめずりしてコンドームをつけ直すと、伊集の力がまだ入らないのをいいことに足を開かせ、今度は焦らすことなく一気に挿入する。
「お゛ひッだめぇ、もっ入れるなっまたイっ、ちゃ……ッんんんンッ……! あっぁッあっあっ」
「あー、伊集さんの中あっちぃ……チンポ溶けそう……っ」
「間宮ぁあ……ッだめ、ぁ゛っこんな、のぉッ二回もしたら、ぁへっ明日も、ぉ、思い出しちゃ……ッ」
「はあ、明日も休みなんだから、思い出してッチンポ欲しくなったら、ンッすぐ入れてあげますよ……っ!」
「ひッひぃ、イぁあう……っゆ、ゆっくり、かき混ぜるの、ぉっおっ……だ、だめぇ……っ」
「これが一番、伊集さんのトロ顔堪能できるんでっ……前立腺潰しながら、奥捏ねられるの気持ちいんスもんね、ほら我慢汁いっぱい出てきた……」
「んィっこす、擦るなっぁん、ひッあ゛っ一緒だめッあっイぐ! どっちも、イ゛っ、くッふぅぅ……ッ!!」
「うぐッ!」
伊集が射精すると同時に中を痙攣させ、激しく締め付けられた間宮は眉を寄せて快感に耐えた。
「あ゛ーっ、ぁっ、あっ、はっ、はっ、ぁはっ、」
「はあ、うわッ……前と後ろ一緒にイってんの……覚えよすぎでしょ伊集さん」
「あぁぁっうごッ動かなッまだ、んっィいい……ッイ゛くっイくっぁン゛んっ」
「あー、イってる、すげっ……はあッ奥ハメてあげますねッ!」
「んぉ゛っ! ひぃ、ぃィ……ッ」
ドチュッ、ドチュと突き上げる度に伊集のあられもない声が上がり、口の端を上げた間宮が腰を抱えてここぞとばかりに奥を捏ね回す。がくんと反った伊集の身体が壮絶な快感に痙攣した。
「ぁ、へぇッあへぁ゛ぁ……ッッ」
「ん゛ッくぅ……ッ! イ゛ッく、あッ!」
ギュンギュンとペニスを搾られ間宮もたまらず射精した。伊集も間宮のそれに歓喜するように射精し、勝手に揺れる腰を止めることもできず間宮の背にすがった。間宮が口づけると伊集の足が間宮の腰に絡みつき、最後の最後まで搾り取ろうとするように身体を寄せる。
「ん、ぢゅ……ッンむ、ぁ……ふ、ンんぅ」
「お……っ、はあ、ッは、伊集さん……」
「は、っは、ひ……、っはあ、……間宮ぁ……」
間宮のペニスがぢゅぽ、と音をたてて抜ける。ぽっかりと口を開けた伊集のアナルから散々掻き回されて泡立ったローションがゆっくりと溢れ、生唾を飲み込みながらもまだ絶頂の余韻に震えている伊集の頭を撫でてやる。
「……伊集さんの中、もう俺の形になってそースね」
短い口づけを何度も首筋や頬に落とし、にやついて囁く。
と、じわ、じわと顔を赤くし、息を落ち着かせた伊集が「そりゃ」と小さくなった間宮のペニスをつついた。
「……間宮のしか、知らないんだから……だんだん、そうなるだろ……」
「……もー勘弁してくださいよ……出し尽くしたのに煽んないで……」
「べ、つに煽ってない……っ、何ですぐそうやって……」
「好きな人の言葉は都合よく聞こえちゃうんスよ」
「………………そ……そうなのか……」
(チョロいな〜〜)
心配、と赤い頬に口づけ、どろどろのシーツに苦笑する。
「結構派手に汚しちゃいましたね」
「明日洗えばいいよ」
「朝飯、俺に作らせてください。洗濯もしますっ」
「ん……いいけど、焦がすなよ」
「前のはIH慣れてなかっただけっスからぁ」
「ふふ」
可笑しそうに笑う伊集に心臓を掴まれる。
ーーこのギャップがたまらん……。
「シャワーお先どうぞ、俺片付けときます」
「いいのか?」
「はい。伊集さんこそ、気を付けてくださいね、腰抜けそうだったら一緒に行きますけど」
「だ、大丈夫だシャワーくらい……」
一人で行ける、とベッドから降りた伊集ががくんと膝を折った。
「………………」
「………………」
「………………」
「……伊集さ」
「うわ、……っ」
「えっ」
こぷ、と穴から溢れたローションが床を濡らす。
「……入れすぎだ、ばか……」
「す、スミマセンっ……」
「何で目を逸らす」
「ちょっと刺激が強くて……」
「うっ……」
恥じらってうつ向く伊集に間宮もなんだか赤くなってしまい、いそいそとベッドから降りて肩を貸す。
「あとで俺が全部片付けますから、一緒にシャワー行きましょう」
「……頼む……」
「スミマセン、ちょっとやりすぎました」
「いい、」
「へ」
謝りながら浴室の扉を開けた時、伊集が間宮に身体を寄せた。
至近距離で改めて端整な顔に見つめられ、間宮の心臓がばくばくと音をたてる。
「恥ずかしいのは嫌だけど……その、間宮に我慢されるほうが嫌だ、から……これからも、好きにしてくれていい」
「………………」
「…………なっなにか言え」
「好きですッ!」
「んっむ、ン! ま、みや、んちゅ……っふ、んぅ……!」
浴室の壁にずるずると凭れた伊集の腰を支えて口づけを堪能する。
「もっかいしましょうか……」
「も、もう俺は……」
「じゃあ身体洗う間、伊集さんが勃たなかったら大人しくしてます、もちろん俺が洗ってあげますんで」
「ちょ、ぁ……間宮、」
「我慢しないとだめっスか?」
「ぐ…………、い、いい、どうせもう勃たない、ん……っ」
「どうかなぁ」
ぬる、ぬるとボディソープを伊集のペニスに絡ませて扱きあげる。
「ふ、ぁぁ……は、っはぁ……、あ……」
「ぐちゅぐちゅいって、ほら……もう汁出てきたんじゃないですか、先っぽ濡れてる」
「んっくぅ……っ、ッ」
先端を執拗に擦ると伊集の腰が反った。あれほどの絶頂を味わった直後で、まだ敏感になっているに違いない。わかっていながら手を止めてやれず、伊集の快感を責め立てた。
「あ、っあ゛、ッうぅあ、ま、間宮、あっ洗うだけ、じゃ」
「洗ってるだけっスよ」
「そこ、そこばっかり……っ、んっひ!」
つんと勃ち上がった乳首に舌を這わせると、伊集が後ろの壁に頭を擦り付けた。
「は……っ、はっ、あ、く……ぅ」
「ん、結構ここ弱いスよね、あんま弄ってねーのに」
「んン、こら、っも、それは絶対、洗ってないだろ……ッ」
「んー、洗ってますよ、ほら……」
「うあッ」
片方をぢゅ、ぢゅと吸い上げ、もう片方はボディーソープを塗り込むようにこりこりと弄くる。その間ペニスを扱く手も止めず、すっかり伊集の瞳も濡れている。
「あ、ンん……ッは、っは、あッ間宮ぁ、」
「勃っちゃいましたね」
「はあっはあっあ、な、なんか、ぁあ……ッへん、ンっんん……ッはあ、あ、ちょ、っとぉ、待っ……ぅあぁ」
伊集の腰が逃げるように動くが、抵抗にもならないまま快感に喘ぐ。
「ひ、ぐっ、間宮、それやめぇ……ッち、チンポっ擦らなっ先、っくぅ! いじるの、だめ、ぁ、あ゛、出る……ッ」
「どーぞ、ほら、風呂場ですし」
「あ、あぁぁ、ちがぁっ……も、も、れッ……、あ゛ッッ!!」
ぶしっと伊集のペニスから勢いよく汁が吹き出す。崩れ落ちる伊集を支えた間宮の顔にも少し掛かり、口の端に飛んだそれを舐めるが味もしない。
「あ゛へッぁぁあ……っへ、ぇあぁ……っ」
「あー、潮吹いちゃったのか……」
「は、ひッ……、? はっ、はっ、ぁ、は……ッ」
「もう勃たねーって、潮まで吹いて……伊集さんの身体、どんだけエッチなんスか……」
「っ……っふ、ぅぐ……ッ」
伊集の瞳からぼろ、と溢れた涙にぎょっとする。
「あっちょ、スミマセ、またやりすぎ……っ」
「う、く……い、いい、ちがう……ッ」
涙を拭おうとする伊集の手を取り、宥めるように目元に口づける。
「ッふ……俺は、こんなのっ……間宮しか、知らないけど……間宮は違うのに、」
「い、いずさん……?」
「も、間宮しか……間宮としかこんなこと、できないし……なのに、っん、どんどん、身体……変になるし、」
「? お、俺は嬉しいスけど……」
「俺は、間宮じゃないとだめだけど……っお前は、俺じゃなくても抱けるんだろ……」
「………………えっ」
しばし固まり、視線を逸らしたまま鼻をすする伊集の顔を掴んで強引に口づける。
「んぅ゛ッ! んっむ、んふ、ぅんン……ッ」
「ん、ん……ッはあ、まって、待って待って、なんでそーいう話になるんスか……っ俺、なんか、不安にさせること言ったりしましたっけ!? したらめっっちゃ謝りますッ!」
「ま、間宮に言われてはいない……けど、」
「けど」
「……莉一が、」
「あぁのクソ男やっぱり……ッあ、スミマセン伊集さんの友達でした、莉一さんがなんか?」
「い、いや……莉一が、あんまり……好きになりすぎると、離れる時きついから程々に……とか、いろいろ言うから、いや別に、不安だったわけじゃなくて……だけど、こ、こんな身体になって、」
間宮の背にあった伊集の手に力が入る。
「……いつか、もし、とか考えたら、ちょっと怖くなっただけだから、気にするな……」
「……そでしたか、」
「……め、面倒くさいな、すまん」
「全っっ然面倒くさくないというかすっげ嬉しいし俺ももはや伊集さんしか抱けない身体になってるんでめちゃくちゃ安心してほしいんスけどとりあえず莉一さん帰ってきたら喧嘩していいっスか」
「たぶん勝てないからやめとけ……代わりに俺が殴る」
「つよい……」
涙の跡に唇で触れ、それから柔らかく唇を重ねた。
「じゃ、伊集さんの好きなところ伝えながら、ちゃんと身体洗いますね」
「も、もう自分で洗うからいいよ……間宮も自分の身体洗え」
「え〜。じゃあ好きなところ言い合いっこしながらにしましょうよ。俺から! 仕事熱心でカッコいいところっ」
「勝手に始めるな……、……素直なところ」
「あっ、これ照れる……」
「じゃあやめるか……」
「いや! 続けます! 優しいところ!」
「分け隔てないところ……」
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