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−某日、「光明の輝き」−
「どうしましょう!!!!」
リオールが血相を変えて走り回っている。
シグマはそれを見て呆れ返る。
「落ち着け…。リュートが喧嘩に行くなんていつもの事だろ…。」
「そうなんですよ!!そうなんですけどね!?今回は相手が悪いんですよ!!!!」
なおも慌てるリオール。
「…相手は下町でも有名なDQN集団。一人で行って勝てる相手じゃないね。」
氷雨が本を読みながら呟く。
「…あぁ、あのハゲ反り込みのいるところか。」
シグマも、思い当たる人物がいるらしく、顔をしかめる。
氷雨が言ったDQN集団というのは、下町でもかなり有名な集団で、その頭がシグマの言ったハゲ反り込み(細かく言えば左右に入れ墨をしている。)の男だ。
「ならオレが行ってこよか?」
狐が意気込むがリオールが制止する。
「女の子が行っては行けません!顔に傷でも出来たらどうするんですか!!あぁ…心配です…。」
しかしこのリオール、過保護過ぎである。
「うーん…、探しに行ってあげれば?シグレ君。」
「何でだよ。」
新聞から目もあげず言うシオンの呟きに、シグマが嫌そうな顔をする。
「そうです!!シグマは腕っぷし強かったですよね。探してきてください!!」
それが聞こえていたのかいなかったのか、リオールが目を輝かせながら言った。
「だから何でだよ。」
呆れながら嫌そうな顔をするシグマ。
「だって、僕じゃ腕っぷし弱いし、ヒートやハヅキじゃ危ないでしょ?」
正論を放つシオン。
「…、はぁ…、ったく、行きゃいいんだろ?」
シグマが折れ、リオールがさらに目を輝かせる。
「本当ですかっ!!すみません、早速お願いします!!」
「…はぁ…。」
シグマは呆れながら項垂れ、扉を開けて外に出た。
* * *
…はぁ。
何故俺がリュートを探さなきゃなんねぇんだよ。
つか、これで通算何回目だ?
…あ、五回目ぐらいか。
以外に少なかった。
因みに今、屋根の上走りながらリュート探してる。
つか、何処で喧嘩してんだよ…。
…ん?
あれか?
* * *
「一人で来るなんていい度胸だな、リュート。その度胸だけは買ってやるぜ。」
頭の左右に入れ墨をいれた男が、舌舐めずりをしながら、吠えた。
「へっ、集団じゃなきゃ何も出来ねぇお前らとは違げぇんだよ。」
対するリュートも嫌味な笑みを浮かべ、挑発した。
「…んだと、もういっぺん言ってみろ!!」
「群がってしか行動できねぇテメーらとは違げえっつってんだ!!」
「てめえ…、かかれ!!」
数人のチンピラが動いた、がその時。
「ぐああ!!」
バキッという打撃音と共に、後ろに控えていた別のチンピラが倒れた。
「随分楽しそうなことやってんな。オレも混ぜろよ。」
その倒れたチンピラの後ろに現れたのは、緑髪の青年。
ニヤリと笑みを浮かべ、リュートの方に向かってくる。
「え、お前…。」
「数の少ない方につくのがセオリーだろ?」
にっこりとした笑顔を浮かべる青年。
リュートはいまいち状況が掴めていない。
「ちっ、ちゃっかり助っ人呼んでんじゃねぇよ!!」
リュートに殴りかかろうとするチンピラ。
するとそれと被せるように、上から声がした。
「おい。」
リュートは聞いたことのある声だが、上から降りてきたところに全力で驚いていた。
「シグマ!!おま…、」
チンピラは、シグマを見止めると、鋭いガンを飛ばした。
「んだテメェ。」
「あ?俺はこいつの迎えだ。…あんたこそなんだ。」
「へぇ、お前、俺達のこと知らねぇの。俺達はな…泣く子も黙る、タルタロスだ!!」
そういって殴りかかってくるチンピラ。だが次の瞬間にチンピラはシグマに手首を掴まれ、腕はメリメリと悲鳴をあげた。
「いでででで!!」
「…タルタロス?知らねぇなぁ。」
わざとらしく言うシグマ。
「て、テメェ…。」
「そいつを放しやがれ!!」
もう一人が殴りかかった。
が、シグマが投げ飛ばしたチンピラが当たり、共に倒れた。
「…シグマ、手加減してやれよ…。」
呆れながら言うリュート。
「…面倒臭い。」
「はぁ…、もういいか。」
さらっと言ったシグマに、リュートは呆れ返った。
後ろの青年もきょとんとしている。
「はぁ、さっさと終わらせろよ…っと…危ねぇな!!」
向かってきたチンピラの拳をかわし、足払いをして倒すシグマ。
「…さっすがシグマだな。」
「え、俺もやるのかよ。」
「いや、お前三人も倒しちまってるからな?」
さらに呆れるリュート。
「…おい、そこの金髪。」
緑髪の青年が、言った。
「…なんだ。」
「手伝え。」
笑顔でいっているが、背後が黒かった。
「…はぁ、了解。」
呆れながら言うシグマ。
そして、チンピラとの戦闘が始まった…。
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