肆
九死に一生を得たよ、全く
はあ、と息を吐いて止血しながら先程までの事を振り返る
まず、豊臣軍が挙兵していたこと
今まで出れずとも官兵衛殿が戦の日取りは教えていてくれたから
だから、俺が知らないことがおかしい
次に俺を攻撃してきた銀色の彼
彼の戦装束に象られていたのは石田三成の大一大万大吉の文字
誰かが豊臣と偽って挙兵した
そう考えられたが、その理由は?
「…全然分からない」
何もかも、全然
「…とりあえず屋敷に帰ろっと」
羅針盤使うか
楽に移動出来るし、遠くまで見渡せるし
「そんじゃま、行きますか」
疲れたし、早く寝たいなぁ
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