『まぼろし』


風の強い午後
荒れ狂う心音で
耳は閉ざされていた

眼に入る光景は
幻の世界を行き交い
実は何も見えてはいない

聴こえるのは
殺伐とした心情
クリーンな物など
この世界の何処にも
存在しない

清く正しく美しい行いとは

などと考えてみても
感情がついていけないし
脳みそだって硬化する


私には
あなた方の事など
何も知り得ないだろうし
あなた方も
私の事など
興味はないでしょう


ならばもう


静かな世界で
終わりたいと願うばかりです


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