温もりに包まれて

夕食を食べ終え、お風呂に入り、今はもう布団の中にいる。

先程まで一緒にいた兄は今頃、隣の部屋で夢の中だ。

私も本当なら夢の中に旅立っていてもおかしくはないのだが…


一人になった途端不安や恐怖…

考えないようにしていたことが次々と出てきてしまい、頭が冴えて眠れなくなってしまったのだ。


例えば、これは私の見ている夢なんじゃないのか?
この身体の持ち主は一体どこにいってしまったのか?
彼女は何を考えてあんなことをしたのか?
私はあれからどうなったのか?

考えれば考えるほど疑問が湧いてきてキリがない…

眠れない私はしばらくベットの上でゴロゴロしていたのだが…

身体が勝手に動き出し、気づけば枕を持って隣の部屋の扉を開けていた。

私は何をやってるんだ{emj_ip_0793}と思ったが、身体が勝手に動くんだから仕方がない。

私は兄が眠っているベットの方に歩き出し、布団の中に潜り込んだ。

んんーっ、と身じろぎする兄は私を見た瞬間、ワシャワシャと頭を撫ででスペースを空けてくれた。

私が布団の中に入ったのを確認すると、ギューッと抱きしめてくる兄。

私は少し戸惑ったが、控え目に抱き返す。

兄も私も子どもだからか、体温が高いから、暖かくて、なんだか分からないけど酷く落ち着いた


背中をポンポンとリズム良く叩く音と振動に次第に瞼が落ちる……

今はこの温もりに身を任せよう、きっと成るように成る筈だから……



最後に聞こえた声は酷く眠たげだけど、とても優しい おやすみ の声だった





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