初めましてのそのあとは?
体が縮んで早数年、元の身体に戻るわけもなく時は過ぎ 私は高校生になった。
小学、中学、高校をやり直す事になるなんて思いもしてなかったが、なってしまったものはしょうがない。
今更だが、私の兄は警察官になりたいらしく、猛勉強の末警察学校に入学できた。
私も心機一転して、今日から高校生として頑張ろう!
と、決意をしたのが数分前…
早速私は壁にぶち当たった。
話題の壁に……
まず、最近女子高校生怖い…
グループができるのは早いし、誰がかっこいいだの、誰が可愛いだの、好きなアイドルグループや、ジャニーズグループ……
私はジャニーズより自分の兄と父親の方が断然かっこいいと思うし、アイドルよりは母親の方が可愛いと思う。
そしてこのテンションの高さ……私にはついていけない……
あぁ……詰んだ。
お兄ちゃん、朝は安心して!私は大丈夫だから{emj_ip_0792}とか言ったけど、前言撤回します。
お兄ちゃん助けて{emj_ip_0792}
着々とグループが出来ていく中、私は窓際の一番後ろの席で黙々と本を読むふりをしながら、この場にいない兄に助けを求めた。
だが、どんなに助けを求めても助けが来るはずもなく、諦めて読書を再開させようとすると、前の席にガタンッと音を立てて誰かが座った。
チラリと本越しに見てみると、綺麗な金色が見えた。
へぇ、金髪か珍しいな……それにしても綺麗な髪だな……ハーフかな?
ジーっと眺めていると
「何ジロジロ見てんだよ」
と、ドスのきいた声と共にガンを飛ばされて、初めて自分が彼女の事を長い間凝視していた事に気がついた
「あ、ジロジロと見てしまってごめんなさい。
あなたの髪色が珍しくて、ついつい魅入ってしまって…とても綺麗な髪ですね」
とっさに言ってしまったが、髪だけでなく顔も綺麗だな……
とか考えていると、彼女は耳まで真っ赤に染めて
「はぁ{emj_ip_0793}な、何言ってんの{emj_ip_0793}バカじゃないの{emj_ip_0793}」
と言って前を向いて机に突っ伏してしまった
その光景に一人首を傾げていると、隣からチョンチョンと控えめに袖を引っ張られた。
隣を見てみると、いつの間に隣に座っていたのか、これまた綺麗な子がニッコリと笑って
「初めまして、僕は立花 千尋って言います。
宜しくお願いします。」
「あ、初めまして、私は松田 葵です。
こちらこそ宜しくお願いします。」
それにしても、千尋くんは薄いけど綺麗な金髪だし、瞳の色も緑色…この子もハーフなのかな?
首を傾げながらも話の中心となっている私の読んでいた本について、あれこれ話していると、先程から金髪の彼女がチラチラとコッチを見ている事に気がついた。
千尋くんもそれに気がついたようで、お互いニッコリ笑って、彼女の肩をチョンチョンとつついてみた。
びくりと震え、ゆっくりと振り返った彼女は不機嫌そうな顔で、 なによ… と呟いた。
「私の名前は松田 葵です。
さっきは嫌な思いさせてしまってごめんなさい。」
「僕の名前は立花 千尋です。
仲良くしてくれると嬉しいです!」
するとどうした事が、不機嫌な表情からポカンとした顔になったかと思うと、慌てて
「べ、別に気にしてないから謝んなくて良い!
私は殿内 晶。宜しく。」
そう言って耳を赤く染めながら、目を伏せる彼女が可愛くて、2人でこっそり笑った。
それに気づいた晶ちゃんは なによ… と言いたげに睨んでいたが、全然怖くはなかった。
これが私たち仲良し3人組の出会いであった。
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