友人Aの小話
私が他人に与える印象は“ 怖い” とか “ 不良 ” が大半だ。
そう言われる理由は髪色や瞳の色が原因で、小さい頃はいつもなんで私ばっかりって思ってたけど次第にどうでもよくなった。
別にそう見えるんなら勝手にそう思えばいいし、言わせたい奴には言わせておけばいいだろ?
中学でもそんな感じだったから、寄ってくる奴らはいても友人と呼べる人間はいなかった。
高校でもどうせ同じだろうと思いながらクラスに入ると、私の定位置でもあった窓際の一番後ろには既に人が座っていた。
最初は定位置を取られた事による苛立ちをぶつけるように彼女の座る一つ前の席に荒々しく座ってやった。
今思えばなんとも子どもっぽいんだろう…と思うが、私にとって周りにいる人間はみんな敵みたいなところがあったのだ。
音に気づいた彼女は本越しにスッと目線を上げて私を見ると、そのままジーッ…と穴が開くんじゃないかというくらい私の事を凝視してきた。
その視線からは嫌悪なんて感じなくて、ただただジッと見ているだけ…
その視線がいい加減うざったくなってきて
「何ジロジロ見てんだよ」
自分が思っていたよりもだいぶドスのきいた声が出て、教室内もしーん…と静まりかえった。
彼女は自分が凝視していた事に今気がついたのか
「あ、ジロジロと見てしまってごめんなさい。
あなたの髪色が珍しくて、ついつい魅入ってしまって…とても綺麗な髪ですね
髪だけでなく顔も綺麗だな……」
嫌味とかではなく、心から本当に思っている事をストレートに言ったと思われる彼女に、よくそんな小っ恥ずかしい事を初対面で言えるよな{emj_ip_0793}と内心叫びつつ
「はぁ{emj_ip_0793}な、何言ってんの{emj_ip_0793}バカじゃないの{emj_ip_0793}」
と言って机に突っ伏した。
今の私は絶対に顔も赤いしヤバい…
ていうかなんなんだよ、綺麗とか、初めて言われたよ……
私の事を怖がらずに綺麗と言った彼女なら、普通の友達になれるんじゃ…
そう思うといてもたっても入れなくて、チラチラと彼女を視界に入れては逸らしを繰り返した。
何度か繰り返していると、いつの間にか増えていた女か男かよく分からない奴と彼女に肩をチョンチョンとつつかれ、少し緊張しながら振り向き なによ… と呟いた。
彼女は自己紹介と、ジッと見てしまってごめんなさい。と謝ってきた。
「べ、別に気にしてないから謝んなくて良い!
私は殿内 晶。宜しく。」
あーっ!もう!なんでこんなに緊張すんだよ{emj_ip_0792}と内心慌てていれば、二人はおかしそうに笑っていて、睨み付けたが全然怖がっていなかった。
なんなの、本当に、調子狂うんだけど…
これが私の、いや、私たち3人の最初の出会いだった。
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