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山王街、今日も俺達は仲間と集まっていた。
コブラはダンと車の中にいて、テッツとチハルは向こうで座りこみバイクの事を語り合っている
…あー、腹へったな。
タバコをふかしながらITOKANで何を食べるか考える。

「コブラ、お前昨日妃送っていったんやろ、何もなかったん?」
「…何もねーよ、ニヤニヤすんな気持ち悪い」
「はぁ、毎度ながらユリには奥手やなぁ。いつになったら気持ち伝えるんだか…」
「黙れダン…一発食らいてぇのか」

コブラとダンからそんな会話が聞こえてくる。
昨日の事を思い出し…ふっと笑う。
すると、フェンスの向こうから気配がして、誰かがこちらに入ってきた。
フードを被っていて顔がよく見えないが…あれは…

「………………ノボル?」

俺がそう呟けば…それに反応したコブラもノボルに気づく
ノボルのところに行こうと立ち上がり向かおうとすると…輩にぶつかり因縁をつけられる。
うるさい奴らにイライラして頭突きを食らわすと溜まっていたそいつらの仲間がバットやら鉄パイプやらを持ってコブラとダンが乗っている車を襲う。
うざってぇ奴らに皆で返り討ちにしてやったが…その隙にノボルはいなくなってしまっていた。
ノボル…何で…


△▼△


「いってぇー!!」
「ちょっと、じっとしてろよ…毎日毎日ケンカばっかり…バカじゃねーの」
「バカじゃねーよ!なぁ!」
「そーっすよ!悪さする奴らをやって何が悪いんすか」

そう言ってこの前の事を語り出した。
クスリ使って女襲おうとするなんてクズがする事だ。

「俺ら山王連合会は自分達の生まれ育った街を守る、それだけや…なぁコブラ?」
「…あぁ、そうだ ただ、あいつらとモメたらめんどくせぇ」
「…そやな、SWORDの均衡だけは崩したらアカン…」

ダンの言葉にナオミも悲しそうに見つめる。
この空気にいたたまれなくなり、服を着ながらナオミにコーヒーを頼む。

「心配するなって!なぁコーヒーくれよ」
「はぁ?だったらこれまでのツケ払えよボケ」
「いいだろ一杯ぐらい、ブス!」
「あ?ハゲ!」
「ハゲ?バカとかボケはいいけどハゲはやめろハゲは!」
「ハゲ」
「ブス、ユリ見習えよ男女」

俺達の小学生ばりの応酬にさすがのコブラも苦笑い。
テッツはその様子を写真に収めInstagramに投稿していた。
Instagramを知った風に語っているダンだが…ありゃ知らねーな絶対。
その矢先、ダンの携帯に電話が入る。
深刻な顔をしたダンから告げられた言葉は…

「おい…大変や、スクラッパーズが100人そろえてカチこんでくるらしい」
「…この街じゃ争えねぇ」

コブラの言葉に、テッツがこの街に入る前に止めると意気込む。
俺も気合を入れるが…チハルがケガしたところが痛まないのかと訪ねてきた。

「イテーよ…でもよ、大切なモン守れねぇ痛みに比べたら…こんなモン屁でもねぇ…」

チハルの問いに真っ直ぐ見つめ答える。
大切なもの。
自分たちにとってそれは、山王の街であって、同時に仲間を守る事だろう。

このときの俺達は、それが正しいと思っていた。
拳で街を守る。
本当の痛みも知らない俺達は、まだ餓鬼だった。

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