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荷解きが終わった男子たちは共同スペースに降りて談笑していた。しばらくすると、女子たちも荷解きが終わったようで、トコトコと歩いて来た。

「男子部屋できたー?」
「うん、今くつろぎ中」
「あのね!今女子で話しててね!提案なんだけど!お部屋披露大会しませんか!?」
「「「えっ」」」

芦戸たちの提案で早速男子たちの部屋を巡っていったのだが、三階の部屋を見終わったところで、女子からの容赦ない舌剣をくらったのが気にくわなかったのか、上鳴が「釈然としねぇ」とポツリ。
その意見をかわきりに、男子たちが大会だから女子の部屋も見せろと言い出し、いつしか話はインテリアセンスを競う部屋王を決めることにまで発展。

部屋王って何だよとか思いながら、そのまま男子の部屋を見終わって、女子棟3階の部屋から見ていくことに。

「最後は静ちゃんの部屋だねっ!」
「照己さんの部屋楽しみやー!」
「で、でも八百万さんの後だからな……、あんまり楽しくないかも」
「そんなことないですわ、きっと個性あふれるいいお部屋に違いありません!」

静は気恥ずかしさを感じつつも、仕方なく自分の部屋の扉を開け、A組一同を招き入れた。

「お……!」
「すっげぇー!」
「しかもなんか、めっちゃいい匂いする!」
「清楚なお姫様って感じだね」
「お、おしゃれ番長…!」

全体的に白を基調としたシンプルな家具と、ところどころにアクセントとしてパステルピンクの色が入れられている。

「レースカーテンに、ね、猫足ドレッサーだ…!!」
「ガーリーや〜かわええ」

女の子らしい部屋だが派手すぎずシンプルに見えるのは、余計なものは置いていない最低限の家具を上手に使って見せているからだろう。
学校のマドンナといわれる静の部屋を見て、女子はまるで憧れの部屋を見るかのようにはしゃぎ、一方で男子たちはまさに禁断の花園にきてしまったと痛感した。

「なんか…照己らしい部屋だな」
「そ、そうかな……お恥ずかしい…」
「「(轟、すげぇ!なんかスゲェ!!)」」

静の部屋は最早男子にとっての汚してはいけない唯一の場所となってしまった今、この部屋にコメントできる轟が勇者に見えたのであった。

「このテディベア、おっきくてかわいいいぃ!」
「いいな〜静ちゃん抱っこしていい!?」
「わ、私もよろしいでしょうか!?」
「う、うん、どうぞ」
「「(ぬいぐるみを抱く照己…)」」

女子の上半身ほどの大きさのテディベア。
それを見た男子たちは、静がぬいぐるみを抱いている場面を想像し何故か全員顔を赤らめていたのであった。

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