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「アーイーズ!」
「えっ!?」
「…ん」
がばっ、と軽い衝撃とともに、背後から腕を回された。レフィーヤが驚く中、首を少し動かすと、一人の少女がアイズの背中に抱きついている。
「ティオナ…」
「何やってるの?またレフィーヤがへこんで、アイズに慰めてもらってるの?」
「べ、別に私はっ、慰めてほしいわけでは…!?」
ティオナと呼ばれたアマゾネスの少女はアイズと目が合うと、向日葵のように明るく笑った。
「気にしない方がいいよレフィーヤ。
大荒野(モイトラ)で戦る時はみんなタダでは済まないんだし」
「うっ…わ、分かりました」
「ところでそれは?」
「あ……えっと、アイズさんのテントですが」
「えーそれ一人用だよ。
一緒に寝るには狭いよアイズ!」
「いっ一緒!?ティ…ティオナさん!
いくら女性同士でも限度というものが!」
「いーの、あたしとアイズは親友だもん」
「でっですが……」
「そうだ!レフィーヤも一緒に入る?」
「え?」
レフィーヤの脳内にはアイズとティオナとレフィーヤが1つのテント内で、ギュウギュウの3人スシづめ状態が妄想されていた。
「あ…いえ、でもこれに3人はさすがに……」
「あたしの4人用のテントだよ?」
ジュウウウウと激しく赤面するレフィーヤ。
「何を妄想してたのかな?」
「ああああああああ」
巻いてあるテントに顔をうずめて赤面を隠すレフィーヤだった。
「あ、ソフィアも小っちゃいから入れちゃうよ!」
「嫌、狭いの絶対にイヤ」