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ベートの言葉を聞いたティオネ。
「メシ…食事!!そうよ!!食事だわ!!」
「うるせぇ仕事しろケツでか女!!」
一念発起しているティオネにベートは怒鳴るが、
「私の手料理で団長の胃も心も、わし掴みにすればいいのよ!!」
その言葉を放つティオネの足元には顔面を腫らしたベートが転がっていた。
ティオネの右足は容赦なくベートの頭部を踏みつけている。
暴言に対する裁きを執行されたのであった。
「早速炊事場に向かわなくっちゃ」
『ぎゃっ!!』
「おもしろそー。あたしも行こっと。アイズ、ソフィアー行こ!」
『げっ!!』
「うん……」
「なんでそうなるの」
『おがっ!!』
「え……あっ!待って下さい私も行きます!」
地面に伏せて倒れていた5人の女性メンバーに身体を踏まれ、その上を通過されたため虫の息だった。
「……大丈夫っすか?」
ことの顛末を見ていた団員が声をかけたが返事がない……ただの屍のようだ。
「ベートさぁあぁあぁーーーーん!!!!」
***
「一番手はあったしー!」
《ティオナ・ヒリュテ》
【料理Lv. 2 技:大切断(ぶったぎり) 肉も野菜もまな板も全部まとめて一刀両断】
「炊事場1つしか空いてなかったんだから、早くしなさいよ」
「まっかせなさーい!」
返事をしてティオナは料理に取りかかる。
「だあっ!」
ザッパンと大雑把に食材を断ち切る。
「ほりゃっ!!」
どばどばと加熱中の大きな鍋に食材を入れる。
「とーっ!!!」
ジャカジャカジャカジャカと調味料を大量に加える。
「どうだ!」
ゴロンゴロンの料理らしきものをティオナは作りあげる。
「……豪快」
「流石はアマゾネス……というより男料理ですよね。それ……」
「…料理じゃないでしょうコレ」
「おおざっぱねぇ」
「だったらティオネが作ってみせてよー」
ティオナはぶーっと不満を姉にぶつける。
「任せなさい」
自信満々にシャランと包丁を手に取り料理を始めるティオネであった。