コンコン、トモエは奈良と書かれた表札のかかる家のドアをノックする。扉を開け現れたのは、シカマルと同じ髪型の少し厳つい男性。
「ん?」
「初めまして、雪箆トモエと申します。シカマル君…御在宅ですか?」
いつものように淡々と用件を伝えると、男はニヤリと笑い家に入る。しばらくすると、中から頬を染めたシカマルが出てくる。
「そんなんじゃねぇよ」
「隠さなくてもいいじゃない」
「綺麗な子じゃねーか!さすがオレの息子」
「だから違うっつーの!」
「どうかしました?」
「いや、何でもねぇ…」
シカマルは少し乱暴に扉を閉めるとトモエに向き直る。
「で?」
「綱手という女性が……突然、シカマルと火影邸に来い、と仰っていました」
「火影邸?」
「私も詳しいことはよく分からないんですけどね」
「何だそりゃ……ハァ、とりあえず行くか」
「はい」
「シカマルー、遅くまで連れまわすんじゃねぇぞ!」
「うるせー!!」
窓から叫ぶシカマルの父を見たトモエはクスリと笑う。
「仲良いんですねぇ」
「そうか?普通だろ」
他愛のない会話を交わしながら、トモエとシカマルは火影邸に到着する。
「来たか、入れ」
廊下にいた綱手に促され、二人はとある部屋に通された。
「誰だ…?」
疑問を隠せない二人だったが、綱手の後ろから走って来た黒髪の女性の言葉で、この状況を理解することになった。
「五代目火影様!」
「ごっ…!」
突然のことに大声を出しかけシカマルは口を噤む。トモエも多少なりとも驚いているようだった。
「何を突っ立ってる、早く来い」
通された部屋は火影室。そこには綱手の付き人である、先ほどの女性、シズネもいる。
「お前たちを呼んだのは他でもない。先日行われた中忍試験についてだ」
予想のつかない話出しに、何を言われるのかと二人は顔を強張らせる。
「砂の襲撃のこともあり、今回の試験は合格者なしという意見もあったが…お前たち二人の戦いを大名達が高く評価していてな。
お前たちの中忍昇格が決定した」
「「え…?」」
綱手の口からでた言葉に、二人は思わず声を漏らす。
「中忍昇格おめでとう。これからは中忍の名に恥じぬよう、任務に努めること」
中忍ベストを手渡され、二人は顔を見合わせる。
「用はそれだけだ。帰っていいぞ」
トモエとシカマルは深々と頭を下げ、火影室を後にした。
「シカマル、トモエ、中忍昇格おめでとう」
「アスマ」
「まさかあんたが中忍になるとはね〜」
「二人ともよかったね」
「ありがとうございます」
火影邸を出たところでアスマとチョウジ、いのに出会ったシカマルとトモエ。
「これからシカマルの中忍祝いに焼肉に行くんだが…トモエも来るか?」
「お誘いは嬉しいんですけど、カカシ先生や第七班のみんなに知らせたいので…今日は遠慮しておきます」
トモエはまた誘ってくださいとお辞儀をし、木の葉病院へと向かった。
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